デジタル大辞泉
「コロネード」の意味・読み・例文・類語
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出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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コロネード
colonnade
等間隔に並び,上端を水平の部材(古典様式ではエンタブラチュア(オーダー),まれにアーチ)で結ばれた柱の列。列柱廊,柱廊ともいう。街路,広場,庭園,建築物等の周縁に配置される囲いであるが,その機能は囲われる対象や外部との関係でさまざまに変わる。ギリシア時代の広場(アゴラ)に面する柱廊ストアは,コロネードが市民の憩いと歓談の場となった例である。一方,ローマ時代には,コロネードを伴った壮麗な列柱街路が建設された。バロック様式,新古典主義様式では,記念性をもつスケールの大きな装飾として多用された。アルハンブラ宮殿のカルロス5世宮の円庭は,上下2層に重なったコロネードの例である。
執筆者:日高 健一郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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コロネード
ころねーど
colonnade
円柱間の上部を水平の梁(はり)で連結した柱廊。独立した建築として構築される場合と、建築の一部をなす場合がある。古くはギリシアの神殿やローマの闘技場などに現れるが、バロックや古典主義の建築にも多く取り入れられた。もっとも規模の大きい典型的な事例は、ベルニーニの設計によるローマのサン・ピエトロ広場のそれであるが、これはカトリックの総本山の前庭部(アトリウム)にふさわしい巧妙なデザインであり、透視図法的な効果によって大聖堂の正面を際だてることに成功している。
[濱谷勝也]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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コロネード
colonnade
建築用語。列柱廊ともいう。水平の梁の頂きをつないだ柱の列,またはそうしてできた廊下をさす。古代ローマの都市建築で多用され,その壮大さを受継ぐバロックおよび古典主義の時代に,広場などに面する建築に用いられた。 G.ベルニーニによるサン・ピエトロ大聖堂広場はその最も壮大な例である。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のコロネードの言及
【廊下】より
…エジプトのピラミッド複合体の河岸神殿と葬祭殿を結ぶ通路,クノッソスの宮殿の迷路のような歩廊などはその好例である。エジプトの墓神殿やギリシア神殿の列柱廊([コロネード]),ギリシアの都市広場アゴラのストアstoaなどは,日射や雨雪を防ぐための歩廊を建築的に壮麗化したものであった。古代ローマ人はギリシアの建築技法を忠実に引き継いだが,さらに住宅建築にも歩廊を積極的に取り入れたことが注目される。…
※「コロネード」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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