イノデ(猪の手)(読み)イノデ(英語表記)Polystichum polyblepharum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

イノデ(猪の手)
イノデ
Polystichum polyblepharum

オシダ科の常緑性シダ植物。東北地方より西の暖地の平地から低山地に生える。朝鮮半島にも分布している。葉は大きな塊状根茎に密につき,四方に展開する。長さ 50~100cm。葉身は長楕円形で,2回羽状に分裂する。小羽片は先端がとがり,縁には先が毛になった鋭い鋸歯がある。葉の中軸葉柄には淡褐色または赤褐色膜質鱗片が密生し,基部のものは大きく,長さ 2cmにもなり,上部では毛状に近い形となる。胞子嚢群は円形で,楯形の包膜をもち,小羽片の上半部に中肋と縁の中間に並ぶ。和名は密に鱗片をかぶった若い葉を,イノシシの手になぞらえたもの。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

エミュー

ヒクイドリ目エミュー科。ダチョウに似た大型の飛べない鳥。オーストラリア固有種で,国鳥。全長 140~164cm,背丈 150~190cmで,雌のほうがやや大きい。翼は羽毛に覆われて見えないが,約 20...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android