インターロイキン(英語表記)interleukin; IL

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「インターロイキン」の解説

インターロイキン
interleukin; IL

リンパ球大食細胞 (マクロファージ) などが分泌する蛋白質の一種。白血球に対して非常に多様な活性を示す蛋白質の一群サイトカインと総称するが,そのうち物質的に明確になったものをインターロイキン ILと呼ぶ。インターロイキンとは「白血球相互間のシグナル物質」という意味である。いままでに IL1から IL7までが報告されており,これらが協同的に働いて免疫系の活性化や調節が行われている。最近,インターロイキンが白血球以外の細胞,例えば線維芽細胞などで生産され,またこれを刺激していることが発見され,インターロイキンの作用がより広い細胞群に及んでいることが明らかになってきた。現在 IL2については工業的に生産され,セルモロイキン,テセロイキンの2種の薬品点滴注射もしくは局所投与用として市販されている。

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知恵蔵mini「インターロイキン」の解説

インターロイキン

微量生理活性タンパク質(サイトカイン)の一つのグループ。略称「IL」。30種類以上が知られている。免疫反応に関わるタンパク質因子で、リンパ球やマクロファージなどの免疫担当細胞が産生する。膠原病に代表される自己免疫疾患や、先天性・後天性免疫不全症に関わっていることが知られている。「インターロイキン2」は進行腎細胞ガン、悪性黒色腫の治療に使用されている。2013年8月、兵庫医科大学が、「インターロイキン33」が関係してアトピー性皮膚炎を発症するとの研究結果を発表した。

(2013-8-9)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

化学辞典 第2版「インターロイキン」の解説

インターロイキン
インターロイキン
interleukin

免疫系の制御に関与する比較的低分子量のタンパク質性の生理活性物質.研究の初期では,リンパ球や単球,マクロファージなどの免疫に関与する細胞が産生する因子として,リンホカインやサイトカインとよばれていたが,命名法が複雑になってきたために,構造(アミノ酸配列)が決まったものからインターロイキンのあとに番号を付けてよぶことになり,約20種類が知られている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典「インターロイキン」の解説

インターロイキン

 免疫反応にかかわるリンパ球の増殖や分裂を誘導するタンパク質因子で,リンパ球やマクロファージが生産する.十数種の分子種が知られている.サイトカインの一つのグループ.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典内のインターロイキンの言及

【リンホカイン】より

…おもなものにマクロファージ遊走阻止因子macrophage(migration)inhibitory factor(MIFと略記),白血球遊走阻止因子leucocyte inhibitory factor(LIFと略記),リンパ球の分裂を促進するマイトジェン因子mitogenic factor(MFと略記),リンホトキシンlymphotoxinなどがあり,インターフェロンをも含めることがある。なお,近年では広義にマクロファージが産生するモノカインmonokine(インターロイキンinterleukin‐1ともいう)や非リンパ球が産生するサイトカインcytokineなどをも含める場合が多い。免疫【松山 正】。…

※「インターロイキン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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