ウイルス病(読み)ウイルスビョウ

百科事典マイペディアの解説

ウイルス病【ウイルスびょう】

ビールス病とも。ウイルスによる人間,動物(家畜),植物(農作物)の病気。(1)医学。特定組織に対する親和性が顕著なものが多い。たとえば皮膚親和性(天然痘ヘルペス等),呼吸器親和性(インフルエンザ,ヒトコロナウイルス等),神経親和性(狂犬病ポリオ等),内臓親和性(肝炎黄熱等)など。一般に強い免疫を与え,各種ワクチンは予防に有効であるが,特効的な化学療法剤,抗生物質はまだ発見されていない。(2)家畜。家畜法定伝染病にはウイルス病が少なくない。牛疫口蹄(こうてい)疫,狂犬病,馬伝染性貧血豚コレラニューカッスル病,流行性脳炎(日本脳炎)など。そのほか牛痘,ジステンパー等が有名。人畜共通の伝染病も多く,特に重要なものは狂犬病と日本脳炎,鳥あるいは豚のインフルエンザである。(3)農業。代表的なものは各種の萎縮(いしゅく)病とモザイク病である。伝染経路はつぎ木,汁液,アリマキ,ヨコバイ,ウンカなどによる虫媒伝染が多く,人手などの接触伝染はタバコモザイクウイルスなどでごく限られている。なお植物ウイルスには,分離精製されたものが少なくない。最も有名なものにタバコモザイクウイルスがある。
→関連項目エマージング・ウイルス感染症予防法

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