牛疫(読み)ギュウエキ

デジタル大辞泉 「牛疫」の意味・読み・例文・類語

ぎゅう‐えき〔ギウ‐〕【牛疫】

家畜伝染病予防法監視伝染病家畜伝染病)の一つ。牛・メンヨウ・豚などがかかる急性熱性伝染病病原体パラミクソウイルス科のウイルスで伝染力が強く、死亡率は高い。FAO国連食糧農業機関)が進めた根絶計画により、2011年に撲滅宣言が発表された。

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精選版 日本国語大辞典 「牛疫」の意味・読み・例文・類語

ぎゅう‐えきギウ‥【牛疫】

  1. 〘 名詞 〙 法定家畜伝染病の一つ。反芻(はんすう)類、多くは牛の熱性流行病。病原体はウイルスで、伝染力が強く急性で激しい。発病すると呼吸器消化器などがおかされ、五、六日で死亡することが多い。
    1. [初出の実例]「其伝染病とは牛疫(ギウエキ)・炭疽熱(たんそねつ)〈略〉の諸病を謂ふなり」(出典郵便報知新聞‐明治一九年(1886)九月一六日)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐劉般伝〕

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百科事典マイペディア 「牛疫」の意味・わかりやすい解説

牛疫【ぎゅうえき】

家畜法定伝染病の一つ。牛疫ウイルスによるウシ急性伝染病で,潜伏期は3〜9日,急性の発熱口腔や胃の粘膜壊死(えし),潰瘍(かいよう)を起こす。日本では明治年間に流行したが,今日では発生をみない。致死率がきわめて高く(80%以上),病畜は屠畜(とちく)される。
→関連項目ウイルス病

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「牛疫」の意味・わかりやすい解説

牛疫
ぎゅうえき
cattle plague; Rinderpest

ウイルスによる牛の伝染病。家畜法定伝染病病気にかかった牛は発熱し,激しい下痢を起し,口腔粘膜に牛疫爛斑を生じる。世界的に牛に大損害を与える病気であるが,日本は無病地。

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