コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ウェストン Weston, Edward

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ウェストン
Weston, Edward

[生]1886.3.24. イリノイ,ハイランドパーク
[没]1958.1.1. カリフォルニア,カーメル
アメリカの写真家。 18歳からカリフォルニアで写真館を経営。 1923年メキシコを旅行し,画家リベラらと交わる。 27年帰国,カリフォルニアの自然を写し,その生命感にあふれたリアリズムと単純明快な物の形態把握によって,近代写真に新生面を開いた。 37年以後グッゲンハイム財団の援助を得て,アメリカ西部を撮影旅行。 46年ニューヨーク近代美術館で個展を開いた。

ウェストン
Weston, (Reverend) Walter

[生]1861.12.25.
[没]1940.3.27.
イギリスの登山家。キリスト教会宣教師。明治 20年代 (1887~96) からイギリス教会牧師として数度にわたり来日北アルプス南アルプスなど高山を探検登山し,スポーツ登山を指導,日本近代登山の父といわれた。帰国後 1896年,『日本アルプスの登山と探検』 Mountaineering and Exploration in the Japanese Alpsをロンドンで刊行,日本山岳の美を紹介した。また日本山岳会の設立 (1905) にも多大な貢献をした。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

ウェストン(Walter Weston)

[1861~1940]英国宣教師・登山家。明治21年(1888)イギリス国教会牧師として来日。布教のかたわら中部山岳地帯を踏査。著「日本アルプスの登山と探検」で日本アルプスの名を広め、日本における近代登山の発展に尽力した。→ウェストン祭

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

ウェストン

米国の写真家。イリノイ州ハイランド・パーク生れ。イリノイ写真学校で学び,1911年からカリフォルニア州トロピコで写真館を営むが,自作に疑問を感じ,スティーグリッツを訪ねる。

ウェストン

英国の牧師,登山家。日本の近代登山の父。1888年―1895年,1902年―1905年,1911年―1915年の3度にわたり来日,神戸,横浜に滞在し,宣教のかたわら日本アルプスその他を踏破

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

ウェストン Weston, Walter

1861-1940 イギリスの宣教師,登山家。
1861年12月25日生まれ。明治21年(1888)以来3回来日。布教のかたわら富士山,中部山岳地帯の山にのぼり,「日本アルプスの登山と探検」をあらわす。小島烏水(うすい)らに日本山岳会の結成をすすめた。北アルプス上高地にレリーフがたてられ,毎年6月第1日曜日にウェストン祭がおこなわれる。1940年3月28日死去。78歳。ケンブリッジ大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典の解説

ウェストン

没年:1940.3.27(1940.3.27)
生年:1861.12.25
明治時代に来日したイギリス人宣教師,登山家。若いころから兄とスイスアルプスのマッターホルンなどに登る。英国聖公会から派遣され,明治21(1888)~27年,明治35~38年,大正1(1912)~3年と3回来日。熊本,神戸,横浜で伝道活動のかたわら黎明期の中部山岳地帯などを踏破。上条嘉門次の案内で多くの初登頂記録を残す。1896年ロンドンで『日本アルプスの登山と探検』を出版。日本独特の湿潤の気候が作り出した苔むす原生林と渓谷の美しさはスイスアルプスに勝ると讃え,日本アルプスの名を世界に広めた。登山の楽しさを日本人に知らせる役目も果たし,明治38年の日本山岳会結成へとつながった。日本近代登山の父といえよう。ウェストンを日本アルプスの名付け親とする人もいるが,実際の命名者は英国の冶金技師ガウランドである。昭和12(1937)年,上高地にウェストンの記念碑がつくられた。毎年6月のウェストン祭は北アルプスの夏を告げる名物行事となっている。<参考文献>小島烏水「ウェストンをめぐりて」(『アルピニストの手記』)

(武田文男)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ウェストン【Walter Weston】

1861‐1940
イギリスの宣教師,日本近代登山の父といわれる登山家。ケンブリッジ大学卒業。スイスで登山を行った後,1888‐94年,1902‐04年,12‐14年の3回来日。神戸と横浜に宣教師として滞在中,日本アルプスや富士山など全国の山々に登り,また小島烏水らに日本山岳会創設をすすめ,1910年日本山岳会最初の名誉会員に推された。17年には日本アルプスの探検的登山に対し,イギリス地学協会からバック・グラント賞を授与された。

ウェストン【Edward Weston】

1850‐1936
アメリカの電気技術者,企業家。実用電気計器の完成者として著名である。イギリスに生まれ,医学を学んだのち,1870年にアメリカのニューヨーク市に移った。まず写真用化学薬品の会社につとめ,次いで電気めっき業に従事した。めっき用電源の電池を発電機でおきかえる可能性に興味をもち,72年にこのための発電機製造を始めた。アーク炉をも手がけたことから,77年にはアーク灯照明システムを完成した。同年にこれら発電機,アーク灯を製造するウェストン発電機社Weston Dynamo Electric Machine Co.を設立した。

ウェストン【Edward Weston】

1886‐1958
アメリカの代表的な写真家。イリノイ州に生まれる。高校を卒業後,カリフォルニア州グレンデールに移り巡回写真師となったが,その仕事にあきたらずイリノイに戻って本格的に写真を学んだ。1911年再びグレンデールに帰り営業写真館を開業。15年に開かれたサンフランシスコの万国博で近代美術に接してから,新しい写真についての関心が呼び起こされ,創造的な写真についての探究が始まる。それまでの軟焦点描写などによる絵画主義的な写真ではなく,精密な描写と客観に徹するまなざし物自体の実在に迫ろうとする写真によって,新しい方向を切り開こうとした。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

ウェストン【Weston】

〔Edward W.〕 (1886~1958) アメリカの写真家。物体の生命力をクローズアップでとらえる独自の作風を確立。 A =アダムズらと f64 グループを結成し、風景やヌードに新境地を開く。
〔Walter W.〕 (1861~1940) イギリスの登山家。イギリス国教会宣教師として来日。日本アルプスを四回にわたって踏査するなど、日本における近代的登山の発展に貢献。著「日本アルプスの登山と探検」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

367日誕生日大事典の解説

ウェストン

生年月日:1850年5月9日
アメリカの電気技術者
1936年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典内のウェストンの言及

【御嶽山】より

… 高峻で雄大な御嶽山の山容は古来山岳信仰の対象となり,最高峰剣ヶ峰に御嶽神社奥社があり,祠や石像が安置されている。御嶽信仰の盛期は江戸時代の1790年代以降であったが,明治に入って女人禁制の解除,中央本線の開通(1910)や中山道の改修などのほか1891年のW.ウェストンの御嶽登山が契機となって登山にスポーツの要素が多くなり,多くの登山者がこの山を訪れるようになった。とくに王滝口七合目の田ノ原(2200m)までバス路線が開通し(1967),観光地としての性格は一段と強まった。…

【登山】より

…1970年以降高峰の初登は世界的にもほとんど終わったが,登山者にとってはより困難な登山,すなわち無酸素(〈R.メスナー〉の項を参照),フリークライムなどの技術の展開を求めるとともに,世界各国の共同登山もさかんになり,また女性や高年齢者,障害者の登山等もさかんになってきた。 日本で近代登山の風潮が芽生えたのは,1894年地理学者志賀重昂が《日本風景論》を書き,〈登山の気風を作興すべし〉と説いたこと,また1888年に来日したイギリス人宣教師W.ウェストンの働きであった。小島烏水は1902年槍ヶ岳に登り,下山後ウェストンの著《日本アルプスの登山と探検》(1896)を読んで感激し,ウェストンと会い,武田久吉らとも協力して1905年に初めての登山団体として日本山岳会をつくった。…

【日本アルプス】より

…中部地方にある三つの急峻な山脈,北アルプス(飛驒山脈),中央アルプス(木曾山脈),南アルプス(赤石山脈)を合わせた名称。アルプスの呼称はヨーロッパ・アルプスにちなむもので,イギリスの鉱山技師ゴーランドWilliam Gowlandが《日本案内》(1881)に用いたのが始まりであるが,この呼称を有名にしたのは宣教師で登山家であったW.ウェストンと,明治の登山家小島烏水(うすい)の功績に帰する。ウェストンは1896年に《日本アルプスの登山と探検》をロンドンで出版して,日本アルプスを世界に紹介し,その森林美と渓谷美をたたえた。…

【風景写真】より

…アマチュアの写真愛好者にあっては,今日でもそれは一つの顕著な傾向であるといってよいかもしれない。一方,異境の風土や未踏の地の写真を,こうした定式化した芸術写真の脈絡から果敢に踏み出して撮影することも,写真表現の種々の面での独自性の認識が一般化するにつれ,しだいに行われるようになり,その際立った例としては,1930年代を中心とするE.ウェストンA.アダムズの風景写真をあげることができる。両者とも描写の克明なこと,トーンのととのえ方,構成の仕方などにおいて,絵画の影響からまったく脱却した写真独自のみごとな画像を作り出している。…

※「ウェストン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

ウェストンの関連キーワードポイス(Theodore Francis Powys)ウェストン(Edward Weston、発明家)アダムズ(Ansel Adams)ジュリアン・トーマス ユーエルシオドー・フランシス ポーイスアゼデイン・N. ウェストンレイ・M. コープランドエドワード ウェストンウェストン ウォルターV Festivalアイ・シュッド・ケアフランク ヘインズG.T. ホーガンデイ・バイ・デイテリー ギリアムさらばキューバ岡野 金次郎中央アルプス石原 キク上高地温泉

今日のキーワード

いい夫婦の日

11月22日。通商産業省(現経済産業省)が制定。パートナーへの感謝の意を示し、絆を深める。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

ウェストンの関連情報