ウキクサ

百科事典マイペディアの解説

ウキクサ

ウキクサ科の多年生水草。日本全土,アジア,オーストラリア,ヨーロッパ,アフリカに分布。植物体は倒卵形で長さ3〜10mm,平たく,水面に浮かび,表面はなめらかで緑色。裏面は紫色を帯び,中央部から10本内外の細長い根がたれる。開花はまれであるが,夏,裏面に白色の小花をつける。晩秋,冬芽をつくり,水底で越冬する。別属のアオウキクサ一年草で,植物体は卵状楕円形,裏面から1本の根を垂れる。ミジンコウキクサは種子植物のうち最も小さい種類ともいわれ,根がない。

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世界大百科事典 第2版の解説

ウキクサ【greater‐duckweed】

水面に浮遊する多年生のウキクサ科水草(イラスト)。水面に浮かぶ葉状体は倒卵形で,長さ数mm,上面は緑色,裏面は赤紫色である。出芽形成された新葉状体はすぐには分離せず,数個がつながって水面をただよう。葉状体の裏面中央部から10本ほどの根を水中に下ろす。根の先端には明らかな根冠がある。夏季に小さな花をつけるが目立たない。冬季は小さな越冬芽で水中に沈んで春を待つ。熱帯から温帯の全世界の淡水域に広く分布する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ウキクサ
うきくさ / 浮草
[学]Spirodela polyrhiza (L.) Schleid.

ウキクサ科の浮水性の一年草。カガミグサ、ナキモノグサなどの別名がある。植物体は単独かまたは数個が群体となる。葉状体は扁平(へんぺい)で広倒卵形、長さ3~10ミリメートル、幅3~8ミリメートル、表面は緑色、裏面と縁は紫色を帯び、掌状の5~11脈がある。葉状体の裏面はほぼ中央に長さ5~8ミリメートルの根が10本ほどぶら下がってつく。出芽嚢(のう)は葉状体の基部両側に2個ある。花序は2個の雄花と1個の雌花からなり、膜状の包葉に囲まれる。
 アオウキクサLemna perpusilla Torr.はウキクサに似て小さく、葉状体は長さ3~6ミリメートル、幅2~3ミリメートル、1~3脈をもち、根は1本。ウキクサとともに日本全土を含む世界の温帯から熱帯に広く分布する。[邑田 仁]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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