出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
ドイツ南部、ドナウ河畔の都市ウルムにある聖堂。ドイツ・ゴシック建築の代表作の一つであり、西正面の世界一の高さを誇る大尖塔(せんとう)(161メートル)によっても名高い。1377年に着工、パルラー、エンジンガー、ベブリンガーなどの建築家一族が造営工事に携わり、15世紀末にいちおうの完成をみる(ただし西尖塔の頂部は19世紀の作)。五廊式身廊で、東側には2基の塔がそびえ、聖堂の内外を飾る多数の建築装飾は、14世紀から16世紀にかけてのドイツ美術の貴重な遺品となっている。とくに西正面扉口の受難のキリスト像(ハンス・ムルチャー作、1429)や身廊部の女性彫像、聖歌隊席のステンドグラス、89席の木彫聖席などが優れている。
[篠塚二三男]
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…麻織物の伝統に連なる繊維産業や金属加工業をもち,1967年には大学も新設された。【魚住 昌良】
[ウルム大聖堂]
ドイツの代表的なゴシック建築。1377年にハレンキルヘとして起工されたが,92年よりエンジンゲンUlrich von Ensingenにより西塔をそなえる3廊式バシリカに改変された(その後5廊式となる)。…
※「ウルム大聖堂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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