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ウンブリア派 ウンブリアはUmbrian School

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ウンブリア派
ウンブリアは
Umbrian School

ルネサンス期,中部イタリアのウンブリア地方で活動した画家たちの総称。早くからシエナ派フィレンツェ派と交流し,古典的で荘重な画風のなかに甘美な幻想を維持しているのが特色。画家としては壮大静謐な様式をもつピエロ・デラ・フランチェスカ,その弟子メロッツォ・ダ・フォルリ,同じく,弾力ある線描で動感あふれる人体表現を行なったルカ・シニョレリ,温和で抒情性に富んだ画風のペルジーノ,その弟子のピントリッキオ,若きラファエロ・サンツィオらがいる。

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百科事典マイペディアの解説

ウンブリア派【ウンブリアは】

ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノに始まり,15世紀に栄えたイタリア,ウンブリアUmbria地方の画派。北ウンブリアはフィレンツェ派,南はシエナ派の影響下でそれぞれ空間構成,遠近法に独自の画風を形成した。
→関連項目ウンブリア[州]ペルージア

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世界大百科事典 第2版の解説

ウンブリアは【ウンブリア派】

イタリア,ウンブリア地方の絵画の流派をいう。すでに13世紀末から14世紀初頭にかけてアッシジのサン・フランチェスコ教会の壁画装飾を中心に新しい絵画の誕生が見られるが,その主体となったのはローマ,シエナ,フィレンツェの画家たちであり,真に土地柄を反映したウンブリア固有の画風形成が始まるのは15世紀に入って,ボンフィーリBenedetto Bonfigli(1420ころ‐96),カポラーリBartolomeo Capolari(1420ころ‐1509)による生地ペルージアを中心とした制作活動からである。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ウンブリア派
うんぶりあは

イタリア中部のウンブリア地方に、主として15世紀後半に栄えた画派。ウンブリア絵画は、14世紀にはフィレンツェやマルケ地方の影響も受けたが、おもにシエナ派の支配下にあった。その素地のうえに、15世紀にフィレンツェで誕生した新しい絵画の影響が及び、独自の画派が生まれる。たとえば1430年代後半以降、ドメニコ・ベネチアーノ、フラ・アンジェリコ、ベノッツォ・ゴッツォーリらがウンブリア各地で制作し、60年を過ぎると、ピエロ・デッラ・フランチェスカやフィリッポ・リッピがペルージアやスポレートで重要な作品を描いた。こうした活動に触発されて、ペルージアとフォリーニョを中心に地元の優れた画家が育つ。ベネデット・ボンフィーリやフィオレンツォ・ディ・ロレンツォ、マッテオ・ダ・グアルドらがそれである。そのなかでもっとも名高く、ウンブリア派の象徴のようになっているのがペルジーノである。彼は、ウンブリア人が伝統的にもっている敬虔(けいけん)な宗教心を反映した、穏やかな自然と甘美な人物を合理的に配した独特の宗教画で15世紀末に広い人気を博した。そしてペルージアとフィレンツェに大工房を構え、その活動はウンブリアの境界を越えていた。弟子にはウルビーノ出身のラファエッロ、ペルージア生まれのピントリッキョがいる。
 このほかウンブリア派には、ロ・スパーニョとして知られるジョバンニ・ディ・ピエトロやエウゼビオ・ディ・サン・ジョルジョ、あるいはパストーラ(アントニオ・マッサーリ)らがおり、ペルジーノやラファエッロ、あるいはピントリッキョらの作風に倣った作品を残している。しかし、盛期ルネサンスの巨匠たちの影響のもとに、ウンブリア派はその独自性を失っていった。[石鍋真澄]

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世界大百科事典内のウンブリア派の言及

【ペルージア】より

コムーネ時代には教皇派(ゲルフ)の都市として,ウンブリア地方全域を支配するにいたり,多くの教会堂やパラッツォが建てられた。豪族バリオーニBaglioni家が支配した15~16世紀には,ペルジーノ,ピントゥリッキオ,ラファエロなどウンブリア派の画家が活躍した。1540年教皇パウルス3世は武力でペルージアを征服し,教皇領に編入した。…

※「ウンブリア派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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