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エラスチン エラスチンelastin

翻訳|elastin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エラスチン
elastin

硬蛋白質の一種。哺乳動物結合組織 (軟骨,腱,靭帯,大動脈など) にコラーゲンなどの蛋白質とともに広く存在する構造蛋白質。黄色を呈し,ことに黄色結合組織に豊富に存在する。普通の溶剤には不溶で,ゴムのような弾性体としての性質をもつ。ある種の蛋白分解酵素により加水分解を受ける。X線図型は無定型。電子顕微鏡像も線維としての微細構造を示さない。

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世界大百科事典 第2版の解説

エラスチン【elastin】

硬タンパク質の一種で,構成するアミノ酸の80~90%はロイシンアラニン,グリシン,プロリン,バリンの5種からなる。血管壁や靱帯等に多く含まれていて,これらの組織の弾性的性質はエラスチンの特性によるが,この弾力性はエラスチン中のデスモシンdesmocineという特殊なアミノ酸の存在に基づく。弱酸,弱アルカリなどの化学的処理に対して安定であるが,エラスターゼをはじめとするタンパク分解酵素によってゆるやかに分解される。

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大辞林 第三版の解説

エラスチン【elastin】

動物の動脈や腱けん、爬虫はちゆう類の卵殻などに見られる硬タンパク質。弾性に富む。

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世界大百科事典内のエラスチンの言及

【弾性繊維】より

結合組織を構成する大切な繊維成分の一つで,名のとおり弾力性に富む。弾性繊維は,おもにエラスチンelastinとよばれるタンパク質からなり,引っ張ると2~2.5倍くらいに伸び,力をとり去ると元に戻る。疎性結合組織の中では径0.2~1.0μmを示すが,弾性組織elastic tissueでは,もっと太く,かつ枝分れが多く,吻合(ふんごう)しあい,全体として網状にひろがったり膜状を呈したりしている。…

【硬タンパク質】より

…植物界では硬タンパク質の代りにセルロース類が同じ役割をしているものと考えられている。 例としては骨,皮,腱などに含まれているコラーゲン,靱帯や動脈などの成分であるエラスチン,毛髪,羽毛などのケラチン,絹のフィブロイン,カイメンのスポンジ(海綿質)などが知られている。不溶性の原因はコラーゲンの場合には年齢とともに生ずる分子間の橋かけ結合であり,エラスチンの場合には分子内の橋かけ結合によるものと考えられている。…

【弾性繊維】より

結合組織を構成する大切な繊維成分の一つで,名のとおり弾力性に富む。弾性繊維は,おもにエラスチンelastinとよばれるタンパク質からなり,引っ張ると2~2.5倍くらいに伸び,力をとり去ると元に戻る。疎性結合組織の中では径0.2~1.0μmを示すが,弾性組織elastic tissueでは,もっと太く,かつ枝分れが多く,吻合(ふんごう)しあい,全体として網状にひろがったり膜状を呈したりしている。…

【皮膚】より

…この繊維には,引っ張り力に抗して容易に長さを増さないという性質がある。比較的少量ながら,エラスチンと呼ばれるタンパク質を主成分とする弾性繊維も真皮内に存在し,皮膚に弾力性をあたえている。皮膚にしわが生じるのは弾性繊維の老化と断裂による。…

※「エラスチン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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