翻訳|elastin
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
腱,動脈血管壁などの弾力性に富む組織に存在するタンパク質.エラスチンの伸縮性はランダムコイル構造による.コラーゲンと比較すると,酸,アルカリ,熱に対する抵抗性は強い.グリシン,プロリン含量は多いが,オキシプロリンがない点はコラーゲンとは異なる.[CAS 9007-58-3]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…結合組織を構成する大切な繊維成分の一つで,名のとおり弾力性に富む。弾性繊維は,おもにエラスチンelastinとよばれるタンパク質からなり,引っ張ると2~2.5倍くらいに伸び,力をとり去ると元に戻る。疎性結合組織の中では径0.2~1.0μmを示すが,弾性組織elastic tissueでは,もっと太く,かつ枝分れが多く,吻合(ふんごう)しあい,全体として網状にひろがったり膜状を呈したりしている。…
…植物界では硬タンパク質の代りにセルロース類が同じ役割をしているものと考えられている。 例としては骨,皮,腱などに含まれているコラーゲン,靱帯や動脈などの成分であるエラスチン,毛髪,羽毛などのケラチン,絹のフィブロイン,カイメンのスポンジ(海綿質)などが知られている。不溶性の原因はコラーゲンの場合には年齢とともに生ずる分子間の橋かけ結合であり,エラスチンの場合には分子内の橋かけ結合によるものと考えられている。…
…結合組織を構成する大切な繊維成分の一つで,名のとおり弾力性に富む。弾性繊維は,おもにエラスチンelastinとよばれるタンパク質からなり,引っ張ると2~2.5倍くらいに伸び,力をとり去ると元に戻る。疎性結合組織の中では径0.2~1.0μmを示すが,弾性組織elastic tissueでは,もっと太く,かつ枝分れが多く,吻合(ふんごう)しあい,全体として網状にひろがったり膜状を呈したりしている。…
…この繊維には,引っ張り力に抗して容易に長さを増さないという性質がある。比較的少量ながら,エラスチンと呼ばれるタンパク質を主成分とする弾性繊維も真皮内に存在し,皮膚に弾力性をあたえている。皮膚にしわが生じるのは弾性繊維の老化と断裂による。…
※「エラスチン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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