エーレンベルク(読み)えーれんべるく(英語表記)Christian Gottfried Ehrenberg

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エーレンベルク(Christian Gottfried Ehrenberg)
えーれんべるく
Christian Gottfried Ehrenberg
(1795―1876)

ドイツの微生物学者。デリッチで生まれ、ライプツィヒ大学で医学を学び、のちベルリン大学の医学史教授。フォン・ミヌトリHeinrich Menu von Minutoli(1772―1846)の主宰するエジプト遠征(1820)に参加、これを契機として微生物の顕微鏡観察に没頭した。化石単細胞生物の研究の先駆者で、その大著『微化石地質学』(1854)は、以後長期間この分野の規範とされた。同時に淡水原生動物分類学の創設期を代表する『完全な生物としての滴虫類』(1838)は、最初に多細胞動物から原生動物を分離した画期的な名著で、50属約200種の繊毛虫を中心とし、彼の発見した約350の新種が記載されている。しかし、珪藻(けいそう)やワムシ(輪虫)なども含まれていて、当時の原生動物に対する認識の限界を物語っている。[石井圭一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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