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オオサンショウウオ Megalobatrachus japonicus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オオサンショウウオ
Megalobatrachus japonicus

サンショウウオ目オオサンショウウオ科。全長 1.5m内外。世界最大の両生類。体は暗褐色で,暗色の不規則な模様があり,頭部と背面には多数のいぼが存在する。頭は大きく扁平で,眼は小さくまぶたがない。胴は長く,両体側に沿ってひだ状の筋がある。尾は短く鰭状。皮膚を刺激すると乳白色の独特の臭気をもつ粘液を分泌する。山間部の渓流に生息し,陸に上がることはない。昼間は岸辺の穴にひそみ,夜間穴から出て活動し,魚類やカエル,サワガニなどを捕食する。産卵期は8~9月。水源近くに移動し,水の流入する穴の中にじゅず状につながった卵塊を産む。産卵数は約 500個。岐阜県以西の本州,四国および九州北部に分布し,特別天然記念物に指定されている。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

オオサンショウウオ

清流に住む両生類で、成長すると体長1メートルを超す。夜行性で、サワガニや魚などを食べる。山椒(さんしょう)に似た香りの粘液を出すのが名前の由来という。1952年に国の特別天然記念物に指定された。近年は京都の賀茂川などで、中国原産の外来種との交雑が問題視されている。

(2015-09-30 朝日新聞 朝刊 奈良1・1地方)

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百科事典マイペディアの解説

オオサンショウウオ

オオサンショウウオ科。半分に裂いても再生するという俗説からハンザキとも。現生最大の両生類で体長1.3mに達する。体色は暗褐色で黒色の斑紋が散在。西日本の山間の渓流に分布し,昼間は水面下の穴に隠れ,夜間魚介類を捕食する。
→関連項目サンショウウオ(山椒魚)

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デジタル大辞泉プラスの解説

オオサンショウウオ

福田幸広の写真、ゆうきえつこの文による児童向けの科学絵本。世界で初めて撮影に成功したオオサンショウウオの産卵・子育てを描く。2014年刊。2015年、第64回小学館児童出版文化賞受賞。

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世界大百科事典 第2版の解説

オオサンショウウオ【giant salamander】

有尾目オオサンショウウオ科の1種で現生の両生類では最大(イラスト)。半分に裂いても再生するという俗説から,ハンザキの別名がある。全長60~100cm,最大は全長135cm,体重19.5kgほどに達する。岐阜県以西の本州・九州北部の山地に分布し,四国および熊本・宮崎両県にも記録がある。成体になっても多分に幼生形質を残しており,一生を山間の渓流で過ごす。頭部は扁平で大きく,多数のいぼ状突起がある。口は幅広く,成体では眼が退化してきわめて小さくなる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オオサンショウウオ
おおさんしょううお / 大山椒魚・鯢魚
giant salamander
[学]Andrias japonicus

両生綱有尾目オオサンショウウオ科のサンショウウオ。体を半分に裂いても生きているという言い伝えから、ハンザキともよばれる。世界最大の両生類として有名で、特別天然記念物に指定されている。
 西日本の山地渓流に生息する。主産地は中国山脈の河川上流域で、岡山県の旭川(あさひがわ)や高梁川(たかはしがわ)、広島県の太田川、鳥取県の千代川(せんだいがわ)および日野川、島根県の江の川(ごうのかわ)が著名である。そのほか、岐阜県の長良川(ながらがわ)と飛騨川(ひだがわ)、三重県の名張川(なばりがわ)、兵庫県の豊岡川、山口県の錦川(にしきがわ)なども産地として知られる。九州(駅館川(やっかんがわ)、大分川ほか)、四国(吉野川、肱川(ひじかわ)ほか)での分布は比較的狭く、個体数も少ない。背面は暗褐色で不規則な黒斑(こくはん)があり、腹面はやや淡色で、体側部に沿って大きな皮膚のひだがある。頭部には多数のいぼ状突起があり、目と鼻孔は小さい。全長1.2メートル以上の個体も記録されているが、普通にみかけるのは60センチメートル内外である。寿命は100年以上に及ぶ。水底で生活し、大きな口でサワガニや魚、カエルなどを捕食する。産卵期は8~9月で、川岸や石の下につくられた径50~100センチメートルの巣穴中に数珠(じゅず)状の卵嚢(らんのう)を産む。卵径5ミリメートル、卵数は約500個で、10月ごろに孵化(ふか)し、約3年で変態する。
 この科には中国のタイリクオオサンショウウオA. davidianusと、アメリカ合衆国東部のアメリカオオサンショウウオCryptobranchus alleganiensisが含まれる。[倉本 満]

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