オオムラサキ(英語表記)Sasakia charonda; great purple emperor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オオムラサキ
Sasakia charonda; great purple emperor

鱗翅目タテハチョウ科のチョウ。日本産タテハチョウ科の最大種で前翅長 40~50mm。翅表は褐色を帯びた黒色地に黄白色の斑紋が散在するが,雄では基半部が美しい紫色で,その部分の斑紋は白色である。雌は雄よりやや大きく,紫色部を欠く。裏面は前翅端と後翅全面が黄色。幼虫エノキの葉を食べ,3齢で越冬する。成虫は6~8月に発生し,樹液を好み,樹上の高所を飛ぶ。日本全土,台湾,朝鮮,中国に分布する。 1957年日本昆虫学会によって日本の国チョウに指定。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

オオムラサキ

国内最大のタテハチョウ。オスは青紫色の美しいはねを持つ。幼虫は1年のほとんどをエノキで過ごし、初夏に羽化して里山を飛ぶ。北海道から九州まで広く分布し、日本昆虫学会が1957(昭和32)年、国蝶に選んだ。環境省レッドデータブックでは準絶滅危惧に選定されている。

(2008-01-24 朝日新聞 朝刊 広島1 1地方)

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百科事典マイペディアの解説

オオムラサキ

鱗翅(りんし)目タテハチョウ科の1種。日本産では最大種。開張90mm内外,雄は翅が美しい紫色に輝く。日本全土,朝鮮,中国に分布。幼虫はエノキにつき,成虫は6〜7月に現れ,樹液によくくる。1957年に日本昆虫学会によって国蝶(ちょう)に選ばれた。準絶滅危惧(環境省第4次レッドリスト)。

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世界大百科事典 第2版の解説

オオムラサキ【Sasakia charonda】

鱗翅目タテハチョウ科の昆虫で,同科の日本産のものでは最大種で,世界でも有数の大型タテハである(イラスト)。開張は雄が9.5cm前後,雌は11.5cm内外。東アジアの特産で,日本では本州を中心に北海道南西部,四国と九州中部まで分布する。和名は大型の紫色のチョウの意味である。翅の表面は濃褐色,中心部に白色紋が数個,外周部に多くの黄色紋,後翅肛角には紅色の1紋がある。雄の前翅の約半分,後翅の約1/7が鱗粉の構造により強く青紫に光る。

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