オリファント(その他表記)Olyphant, David Washington Cincinnatus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オリファント」の意味・わかりやすい解説

オリファント
Olyphant, David Washington Cincinnatus

[生]1789.3.7.
[没]1851.6.10. カイロ
アメリカの商人ニューヨークで中国貿易会社に入り,1820年代には広東支店に勤務,次いでタルボット・オリファント商会をつくって 30年代と 50年代に広東を訪れ,プロテスタント伝道を援助した。 32年にはブリジマンを助けて雑誌"The Chinese Repository"を発刊。 37年には日本人漂流民7名の送還を機に日本との通商を求めて,商会の『モリソン』号を派遣したが,異国船打払令のため目的を達しなかった。 (→モリソン号事件 )

オリファント
Oliphant, Laurence

[生]1829. 南アフリカ
[没]1888.12.23. ロンドン
イギリスの旅行家。父はスコットランド出身で,ケープ植民地知事であった。カトマンズへの旅,黒海のロシア沿岸への旅ののち,エルギン使節の随員として来日した。万延1 (1860) 年暮れ,駐日イギリス公使館一等書記官となり,東禅寺事件で負傷した。のちアメリカ,パレスチナを経て再婚の旅の途上ロンドンで病死著書に『エルギン卿遣日使節録』などがある。

オリファント
Oliphant, Margaret Oliphant

[生]1828.4.4. ウォリフォード
[没]1897.6.25. ウィンザー
イギリスの女性作家。スコットランド出身。多作家として知られ,主作品は『カーリングフォード物語』Chronicles of Carlingford(1863~66)。英文学史の著述もある。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「オリファント」の解説

オリファント Oliphant, Laurence

1829-1888 イギリスの外交官
安政5年エルギンの秘書として来日。駐日イギリス公使館一等書記官に任命され文久元年再来日するが,同年5月28日江戸高輪東禅寺の仮公使館で水戸浪士襲撃をうけて重傷を負い(東禅寺事件),帰国した。1888年12月23日死去。59歳。ケープタウン出身。著作に「エルギン卿(きょう)遣日使節録」など。

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