翻訳|angstrom
長さの単位で、10-10メートルをいう。テンスメーターtenth meterともいう。国際単位系(SI)には含まれないが、その他の非SI単位として示されている。記号はÅである。原子的な測定や可視、近赤外および近紫外領域の電磁放射の波長を表すのに使われる。カドミウムの赤色線の波長から導かれたもので、体積で0.03%の炭酸ガスを含み、標準大気圧で温度が1℃の乾燥空気中でのその波長が6438.4696オングストロームと約束されている。この単位は1927年の国際度量衡総会で承認された。名称はスウェーデンの物理学者オングストレームが太陽スペクトルの波長を記載するのに用いたことにちなむ。
[小泉袈裟勝・今井秀孝 2015年4月17日]
長さの単位で,記号はÅまたはA。原子物理学や結晶学,分光学などで多用され,原子間隔や光のスペクトル線の波長を表したりする。1868年にスウェーデンの物理学者A.J.オングストレームが太陽スペクトル線を測定したとき,10⁻8cmを単位としてその波長を表したのが始まりである。のちにカドミウム赤線の波長を基に定義されたが,現在では1Å=10⁻10mと定義されており,国際単位系(SI)とは暫定的に併用が認められている。
執筆者:大井 みさほ
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長さの単位の一種.記号 Å.
1 Å = 0.1 mμ=0.1 nm.
原子や分子の大きさ程度の長さ,光,γ線,X線などの電磁波の波長などを表すのに広く用いられた.現在は国際単位系(SI単位)に従い,Å のかわりにナノメートル(nm=10-9 m)が用いられるようになっている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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