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オンブバッタ Atractomorpha lata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オンブバッタ
Atractomorpha lata

直翅目オンブバッタ科。草むらに普通にみられるバッタの1種。雄は小型,雌は中型で,体長は雄 25mm内外,雌 40mm内外。全体に船形をしており,緑色型と褐色型の2型がある。触角は円筒状で短い。頭部は円錐状で前方に突出するが,頭頂はとがらない。複眼は長楕円形。前胸背はやや長い。前翅はササ葉のように細長くて先が鋭くとがる。成虫は初夏から秋までみられる。交尾は雄が雌の背上に乗って行われ,これが雌が雄をおぶっているように見えるところからこの名がある。双子葉草本の葉を食べ,ときに蔬菜 (そさい) の害虫ともなる。日本各地に分布する。 (→直翅類 )

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百科事典マイペディアの解説

オンブバッタ

直翅(ちょくし)目オンブバッタ科の昆虫の1種。体長雄25mm,雌42mm内外,緑色。交尾の際,大きな雌が小さな雄を背負っているように見えるのでこの名がある。日本全土,朝鮮に分布し,夏〜秋に雑草間によく見られる。

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世界大百科事典 第2版の解説

オンブバッタ【Atractomorpha lata】

直翅目オンブバッタ科の昆虫(イラスト)。頭部が,ふつうのバッタに見られるように卵形でなく,円錐形になった中型のバッタ。あたかも親が子を背負うごとく,繁殖期になると,大きな雌が小さい雄を背に乗せているのがしばしば見られるので,オンブバッタの名がある。これは実際にはバッタにふつうに見られる交尾姿勢であって,本種だけが特別にこのような行動をとるというわけではない。体長は雄20mm内外,雌35mm内外。琉球諸島を含む日本全国,朝鮮半島,中国にふつうに分布する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オンブバッタ
おんぶばった / 負蝗虫
[学]Atractomorpha lata

昆虫綱直翅(ちょくし)目オンブバッタ科に属する昆虫。頭頂が前方に突出して円錐(えんすい)形になった頭部をもつ小形ないし中形のバッタ。前ばねはササの葉状で先はとがり、体全体は舟形にみえる。体長は雄20ミリメートル内外、雌35ミリメートル内外。体色は緑色ないし褐色を帯びるが、灰色やそのほかの変異型がある。触角は平たく短剣状。成虫は6~11月に出現して草上にみられるが、行動はあまり活発でなく、飛ぶことも少ない。和名は交尾時に小さい雄が大きい雌の上にのることに由来するが、この交尾姿勢はバッタ類に普通にみられるもので、本種だけの特徴ではない。日本全土のほか中国にも分布する。[山崎柄根]

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