カサ・ミラ(英語表記)Casa Milá

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カサ・ミラ」の意味・わかりやすい解説

カサ・ミラ
Casa Milá

スペイン北東部,カタルニャ自治州バルセロナにある A.ガウディ作の集合住宅。 1905~10年建設。巨大な石造りの建物であることから通称「ラ・ペドレーラ (石切り場) 」と呼ばれる。波打つ岩肌に穴をうがったような外観山脈のように起伏する屋根,不規則に立ち並ぶ煙突海藻を連想させるバルコニー装飾など,周囲のどの建物とも相いれない斬新なものであったため,当初の評判は必ずしもよいものではなかった。しかし,二つの中庭中核とする建物のゆるやかな曲線採光の方法は十分計算されており,ガウディの作品のなかでも完成度の高いものの一つとなっている。 1984年グエル公園グエル邸とともに世界遺産の文化遺産に登録。

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世界遺産情報 「カサ・ミラ」の解説

カサ・ミラ

カサ・ミラは建築家アントニオ・ガウディ(1852年 - 1926年)の代表的な作品のひとつです。アパートメントハウスになっており、1階は店舗、最上階はガウディ記念館となっています。カサ・ミラ、パルケ・グエル、パラシオ・グエルはバルセロナにあるアントニオ・ガウディの作品群としてユネスコ世界文化遺産に登録されています。エントランス廻りを始め、細部も有機的なデザインでまとめられ、とてもおしゃれでユニーク。できれば丸一日かけて、じっくりと見学したいものです。

出典 KNT近畿日本ツーリスト(株)世界遺産情報について 情報

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