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カプア Capua

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カプア
Capua

古代名カシリヌム Casilinum。イタリア南部,カンパーニア州カゼルタ県,ナポリ北方約 30kmの町。農機具製造により,またカンパーニア地方の古代都市としても知られている。前 600年頃エトルリア人によって建設されたとされる。ローマ時代を通じて繁栄を続け,前 216~211年にはハンニバルとローマ軍が交通の要地であったこの地を奪い合った。円形劇場,凱旋門が残る。特に香料と青銅細工の生産で有名であったが,のち9世紀シチリア島のアラビア人に破壊され,856年現在の町が再建された。兵器工場,化学工場,砂糖工場,ワイン醸造工場が立地。交通の要地。カンパーニア博物館がある。人口1万 7967 (1991推計) 。

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百科事典マイペディアの解説

カプア

古代ローマ時代に栄えたイタリア南部の都市。ナポリの北約30km,ボルトゥルノ川に臨む。現在名サンタ・マリア・ディ・カプア・ベテレ。前600年ころエトルリア人が創建し,前338年ローマの同盟市となり繁栄。
→関連項目カンパニア[州]

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世界大百科事典 第2版の解説

カプア【Capua】

古代ローマ時代に栄えた南イタリアの町。現在のサンタ・マリア・ディ・カプア・ベテレSanta Maria di Capua Vetere。カンパニアの主邑。オスキ系の人の建てた町とみられるが,前6世紀にエトルリア人支配下に都市として発展,前5世紀にサムニウム人に占領された後,前338年からローマの同盟市となり,交通の要衝を占めて繁栄した。第2ポエニ戦争では一時ハンニバル側についたため,その後〈ローマの国有地〉となったが,前59年カエサルによってローマ市民植民市として再建され,帝政期には大いに栄えた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カプア
かぷあ
Capua

イタリア南部、カンパニア地方の都市。古代、中世にもっとも栄えた。遅くとも紀元前471年にエトルリア人によって建設されたと考えられるが、まもなくオスキ人の一派、ついでサムニウム人によって占領され、前4世紀後半ローマに併合された。第2回ポエニ戦争の際ハンニバル側につき、前211年ローマ軍に攻囲されて陥落し、都市共同体は解体され、カプア地方はローマの公有地とされた。当地では剣闘士の競技が盛んであり、彼らの訓練所が設営されていたが、前73年この訓練所を脱走したスパルタクスは、奴隷軍を率いてローマに対し蜂起(ほうき)した。前1世紀後半カエサル、アウグストゥスらにより当地に植民市が建設され、帝政期には推定人口30万を擁する大都市として繁栄した。西ローマ帝国滅亡後、バンダル人の強略、ビザンティン帝国の支配を受け、アラブ人に破壊されたが、856年に新たに町が建設された。その後、ノルマン人やスペインなどに支配されたが、1860年ガリバルディがボルトゥルノ川の戦いでブルボン軍を破った。
 古代のカプアは現在サンタ・マリア・カプア・ベテレSanta Maria Capua Vetereとよばれる人口3万0140(2001国勢調査速報値)の町となり、ローマ時代の円形劇場や神殿跡が残る。現在のカプアは古代のカプアの北西7キロメートルにあり、人口1万9030(2001国勢調査速報値)、中世の宮殿や教会がある。[平田隆一]

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世界大百科事典内のカプアの言及

【カンパニア[州]】より

…紀元79年にポンペイ,ヘルクラネウム,スタビアエを死の町と化した活火山ベスビオ(1277m),死火山ロッカモンフィーナ(1005m),カンピ・フレグレイ(458m)などをもつ火山地帯で,地震が多発し,1981年のそれは記憶に新しい。
[歴史・文化]
 カンパニアの歴史は旧石器時代にさかのぼり,カプアには当時の遺跡がみられる。ギリシア植民都市としてクマエ(キュメ)が前8世紀に建設され,カプア,ノラなどとともに南下したエトルリア人の支配をうけた。…

※「カプア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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