コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

カマス

6件 の用語解説(カマスの意味・用語解説を検索)

百科事典マイペディアの解説

カマス

カマス科の魚の総称。ふつう日本では,全長30〜50cmのヤマトカマス,アカカマス,アオカマスの3種を指す。いずれも本州中部〜太平洋熱帯部に分布。塩焼や生干しなどにして美味。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

栄養・生化学辞典の解説

カマス

 スズキカマス科の海産魚の総称.クロタチカマス科の海産魚もカマスとよばれることがある.バラクーダとよばれる魚とほぼ同じグループの魚をいう.アカカマス(red barracuda,brown barracuda)[Sphyraena pinguis],ヤマトカマス(Japanase barracuda,seapike)[S. japonica],オニカマス (great barracuda,great seapike)[S. barracuda]などがある.

出典|朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

食の医学館の解説

かます【カマス】

《栄養と働き&調理のポイント
 カマスは、スズキ目カマス科の魚の総称で、アカカマス、アオカマス、ヤマトカマス、オオカマスダルマカマスなどの品種がありますが、よく見かけるのはアカカマスで、日本近海の北海道南部から南シナ海までの沿岸に生息します。
 産卵期は夏で、1年に25cm、2年で30cmの成魚に成長します。藻場を好んで住み、エビ、カニなどを主食とします。
 全長は30~50cmの細長いスマートな白身魚で、旬(しゅん)は秋から冬にかけてです。
○栄養成分としての働き
 カマスは、白身魚のなかではカルシウムが多めに含まれています。
 カルシウムは歯や骨をつくります。
 また心筋の収縮作用を高め、筋肉の興奮を鎮めるので、イライラしたり、神経が過敏になるのを予防する働きもあります。
 カマスは、身がやわらかく、やや水っぽい魚なので背開きされ、薄塩の干物に加工されることが多いのですが、本来の肉質は白身でクセがなく、旬の時期のカマスは脂(あぶら)がのっています。
 また日もちがするので、かまぼこなどの練り製品の材料としても用いられます。
 そのまま食べるときは、小麦粉を薄くはたいてから、バター焼きやフライムニエルに調理すると、おいしくいただけます。

出典|小学館
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。食品は薬品ではありません。病気にかかったら、かならず医師の診察を受けてください。

世界大百科事典 第2版の解説

カマス

スズキ目カマス科カマス属の3種アカカマスSphyraena pinguis(イラスト),ヤマトカマスS.japonica(イラスト),アオカマスS.nigripinnisの混称。いずれも本州中部以南の各地の沿岸に見られる。量的には前2者が多い。全長40~50cm。口先がとがり,円筒形の体をしており,機(はた)を織るときに緯糸(よこいと)を通すひ(杼,梭)を思わせるところから,魣,梭(子)魚と書く。3種はよく似た形をしているが,ヤマトカマスは背びれが腹びれよりやや前方から始まり,他の2種は逆に腹びれが背びれよりやや前方から始まる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カマス
カマス

カマス科」のページをご覧ください。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カマス
かます /
barracudasea pike

硬骨魚綱スズキ目カマス科Sphyraenidaeの海水魚の総称。口を大きくあけて餌物(えもの)を大食するさまが、蓆(むしろ)を二つ折りにして穀物や塩などを入れた袋(叺(かます))に似ているので、この名があるという。体は細長く頭は細くとがる。下顎(かがく)は上顎より突出し、上下両顎に牙(きば)状の強い歯がある。背びれは2基で互いによく離れており、第1背びれは小さくて5本の棘条(きょくじょう)しかない。胸びれは短く、腹びれは胸びれの基部よりやや後方にある。
 沿岸の表層を遊泳し、小形魚は群れをつくるが、大形魚は成長とともに群れなくなり、しだいに単独で行動するようになる。代表的な肉食魚であり、群れをつくる小魚を追って食べる。サンゴ礁海域では大形魚はサメ類やハタ類などとともに食物連鎖で最高の地位にあり、イワシ類、アジ類、ベラ類、スズメダイ類などを餌(えさ)としている。他物の形や行動に敏感に反応する性質があり、異常な行動をするもの、光るものなどに興味を示し、目にも留まらぬほどの速さで相手を攻撃して大きな傷害を与える。大形魚はとくに気が荒く、ダイバーや海水浴中の人間を襲う。場所によってはサメ類による被害よりも多いことがあり、暗い水中や濁った水中での被害が多い。
 産卵は春から夏にかけてなされるが、多くの個体は1産卵期に数回に分けて放卵する。卵は分離浮性卵であり、卵径は1ミリメートル以下である。アカカマスの熟卵は卵膜が透明で多くの亀裂(きれつ)があり、油球は1個ないしは2個である。1回の産卵で20万粒を産むので、産卵期間を通じて多いものでは100万粒前後を放卵する。水温23℃では受精後1日余りで孵化(ふか)する。
 熱帯のサンゴ礁にすむものは、シガトキシンciguatoxinという毒素をもつことがある。この毒素をもった魚を食べるとシガテラciguateraとよばれる中毒症状をおこし、ときに死亡することがある。この中毒症は神経障害が主であり、感覚がしびれ、全身に悪寒やふるえ、吐き気があり、ひどくなると腕や足の筋肉や関節に激痛がおこる。この徴候は徐々にまたは急激に現れる。毒素は地域や季節によって著しく異なるが、カマス類が食べた餌から体内に蓄積されたものである。毒素はもともと海藻類に含まれており、これを食べたサザナミハギなどの藻食魚に移され、さらにこれらを食べたカマス類に蓄積される。大形魚は小形魚より毒性が大きい傾向がある。オニカマスは国によっては産卵期に販売を停止することがある。[落合 明]

種類

カマス類は世界には20種余りが知られている。そのうち世界的にもっとも有名なのは、英名でバラクーダbarracudaとよばれるオニカマス(別名ドクカマス)Sphyraena barracudaである。世界中の熱帯から亜熱帯に分布しており、日本でも南日本の太平洋岸、琉球(りゅうきゅう)諸島海域の内湾や、サンゴ礁域に生息する。鱗(うろこ)が大きく、側線に沿って75~87枚、側線より背方に数列に並ぶこと、体側の側線の上半分に青色の横縞(よこじま)があることが大きな特徴である。カリフォルニアカマスSphyraena argenteaも体長が1.2メートルになり、カリフォルニア沿岸を中心に北アメリカ太平洋沿岸の広い範囲に生息している。
 日本の沿岸では体長数十センチメートルになるアカカマスSphyraena pinguis、アオカマスSphyraena nigripinnis、ヤマトカマスSphyraena japonicaなどは漁獲量が多く産業的に重要である。とくにアカカマスは一般にカマスとよばれ、美味である。琉球諸島以南の太平洋やインド洋の熱帯域にはオオカマスSphyraena putnamae、南日本からインド洋にかけてはオオメカマスSphyraena forsteriなどが広く分布している。オオカマスは体長2メートルほど、オオメカマスは体長90センチメートル前後になり、毒性は弱いが、まれに中毒することがある。そのほかに、日本からタイワンカマスSphyraena flavicauda、ホソカマスSphyraena helleri、オオヤマトカマスSphyraena africanaが知られている。[落合 明・尼岡邦夫]

食用

肉は白身で淡泊な味であるから、料理には幅広く利用できる。新鮮なものは、身がしまっていて刺身にもなるが、一般的には水分が多いため、薄塩干しにして食用にすることが多い。なまの場合は、塩をしてしばらく置き、身をしめてから塩焼きにするとよい。洋風ではフライ、ムニエルによい。秋に味がよいとされるが、年中とれる。良質のかまぼこの材料でもある。[河野友美]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

カマスの関連キーワードブレークポイントポイント活字ポイントガードGポイントSuicaポイントツイスト テクノポイントプリンスポイントカードボーナスポイントポイント方式ヒッティングポイント

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

カマスの関連情報