ガダルカナル島の戦い(読み)がだるかなるとうのたたかい

共同通信ニュース用語解説 「ガダルカナル島の戦い」の解説

ガダルカナル島の戦い

太平洋戦争中にソロモン諸島ガダルカナル島を巡って約半年間続いた日米戦い。旧日本軍は1942年、連合国側の米国オーストラリア連携を絶つため、島で飛行場建設を開始。米軍は同8月に上陸し飛行場を奪取した。日本側は奪回を目指して新たな部隊を逐次上陸させたが、いずれも失敗に終わった。厚生労働省によると、戦闘飢餓病気による日本側の死者は約2万2千人。米側は戦闘で約1600人が死亡、数千人が負傷したとされる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ガダルカナル島の戦い」の意味・わかりやすい解説

ガダルカナル島の戦い
がだるかなるとうのたたかい

太平洋戦争中、ソロモン諸島のガダルカナル島をめぐって戦われた日米両軍の攻防戦。1942年(昭和17)8月、アメリカ軍は日本軍が飛行場を建設中のガダルカナル島に上陸しこれを占領した。これに対し大本営は同島の奪回を命じ、10月末までに3次にわたる陸上兵力による攻撃が実施されたが、火力に勝るアメリカ軍の反撃によってそのいずれも失敗に終わり、翌年2月には、日本軍は同島からの撤退を余儀なくされる。この間、第一~第三次ソロモン海戦、サボ島沖海戦、南太平洋海戦などの諸海戦と激烈な航空消耗戦が展開されたが、制空、制海権はしだいにアメリカ軍の握るところとなり、日本軍は極度の補給難に陥って多数の餓死者を出した。同島をめぐる一大消耗戦で、日本軍は陸上兵力のみならず多数の艦艇と航空機を喪失したため、42年6月におけるミッドウェー海戦敗北とも相まって、戦局主導権は完全にアメリカ軍の側に移行した。

[吉田 裕]

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ガダルカナル島の戦い」の解説

ガダルカナル島の戦い(ガダルカナルとうのたたかい)
Guadalcanal

1942年8月,南太平洋ソロモン諸島のガダルカナル島にアメリカ軍が上陸。日本軍はこれを奪回しようとして激戦を繰り返したが,43年2月甚大な損害を出して敗退。太平洋戦争の戦局の転換点となった。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

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