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キシナウ Chişinǎu

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

キシナウ
きしなう
Chiinu

モルドバ共和国の首都。モルドバが旧ソ連邦を構成する15共和国の一つでモルダビア共和国とよばれていた時代には、ロシア語でキシニョフКишинёв/Kishinyovとよばれていた。人口70万9900(2003推計)。ドニエストル川右岸の支流ビク川の両岸にまたがり、周囲をスモモ、ブドウなどの果樹園のある丘陵が取り囲む。オデッサとルーマニアのヤーシとを結ぶ鉄道に沿う。市の起源は1420年とされ、16世紀初めから19世紀初めまではトルコ支配下のモルダビア公国領、実際にはヤーシの聖ピャトニツ修道院の荘園(しょうえん)であった。1812年にはロシア領、73年からロシア領ベッサラビアの中心都市となった。さらに1918~40年にはルーマニア領であったが、40年ソ連領となってモルダビア共和国が創設されるとともにその首都となった。ソ連崩壊(1991年12月)後、モルドバ共和国として独立、その首都となっている。市は、豊かな農業地帯の中心地として、醸造(ぶどう酒、ブランデー、シャンパン)、農産物缶詰、製粉などの食品加工、繊維、皮革などの農産加工業が盛んである。精密機械、測定器具、オシロスコープ、軌条探傷機、トラクター、食品工業プラント設備、ポンプ、洗濯機なども生産している。科学アカデミー、総合大学をはじめ、医学、教育、音楽、農芸など多くの研究教育機関も置かれている。[渡辺一夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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