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キマダラヒカゲ

世界大百科事典 第2版の解説

キマダラヒカゲ

鱗翅目ジャノメチョウ科キマダラヒカゲ属Neopeに属する昆虫の総称。中型のジャノメチョウで開帳5~7.5cm。ヒマラヤ,中国西部,台湾から日本にかけて分布する。日本にはサトキマダラヒカゲN.goschkevitschii(イラスト)とヤマキマダラヒカゲN.niphonicaの2種が見られ,いずれも固有種として知られる。サトキマダラヒカゲは開帳5.5~7cm。翅の表面の黄褐色の筋がよく発達し,裏面も明るい。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

キマダラヒカゲ
きまだらひかげ / 黄斑日陰蝶
[学]Neope

昆虫綱鱗翅(りんし)目ジャノメチョウ科に属するチョウ。日本に産するこのネオペ属Neopeのチョウは長い間ただ1種と思われていたが、これは外観的に酷似した2種を混同していたことが明確となったので、現在ではキマダラヒカゲの和名は学術上には用いられない。その2種はサトキマダラヒカゲNeope goschkevitschiiとヤマキマダラヒカゲN. niphonicaである。両種とも北海道から九州にかけて分布するが、日本の多くの地域では前種は平地から低山地に、後種は山地にすみ分けるのが一般であるので、前記のような和名がつけられている。利尻(りしり)島、佐渡島、屋久(やく)島に分布するのは後種であり、前種は分布しない。はねの開張は両種とも55~65ミリメートル内外。両種とも寒冷地(たとえば北海道の山地)では年1回の発生(7、8月)、暖地では年2回(4~6月、7~9月)の発生。幼虫の食草はともにタケ類であるが、サトキマダラヒカゲがタケ、ササの類を食べるのに対し、ヤマキマダラヒカゲは主としてササ類のみを食べ、好みの範囲が狭い。ススキは地域によってはヤマキマダラヒカゲの食草となるが、サトキマダラヒカゲはこれを食べない。越冬態はともに蛹(さなぎ)である。[白水 隆]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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