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ギンヤンマ Anax parthenope

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ギンヤンマ
Anax parthenope

トンボ目ヤンマ科。体長約 70mm,後翅長 53mm内外。胸部は緑色で斑紋はなく,腹部第1,2節背面は雄では空色,雌では黄緑色,第3節以下は雌雄ともに褐色である。翅は透明でやや褐色を帯び,特に成熟した雌では濃褐色を帯びることがある。夏から秋にかけて最も普通にみられるヤンマで,平地の池沼に成育する。北海道南部ではきわめて珍しいが,本州以南の日本,台湾,朝鮮,中国に広く分布する。日本産は亜種 A. p. juliusという。近縁のクロスジギンヤンマ A. nigrofasciatusは本種よりやや小型で,胸部側面に2本の黒条があり,前額にT字形の黒色紋があるので区別できる。5~6月に出現するが,本種より少い。本州,四国,九州,朝鮮,中国に分布する。ほかに南西諸島およびそれ以南の地域に分布するオオギンヤンマ A. guttatus,リュウキュウギンヤンマ A. panybeusがある。 (→トンボ類 )

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百科事典マイペディアの解説

ギンヤンマ

トンボ目ヤンマ科のトンボの1種。体長80mm内外,黄緑色,茶色の斑がある。雄の腹部は美しい空色。日本全土,朝鮮,中国大陸,台湾などに分布。成虫は6〜9月に出現し,池沼の周辺や水田に多い。
→関連項目ヤンマ

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世界大百科事典 第2版の解説

ギンヤンマ【Anax parthenope julius】

トンボ目ヤンマ科の昆虫。大型で体長約70mm。緑色の胸部にオリーブ色,または褐色の腹部をもつよく知られた普通種であるが,北海道ではまれ。日本全国から中国に見られるが,東南アジアではきわめてまれとなり,インド以西では乾燥地型の別亜種となりヨーロッパまで達する。渡洋移動性があり,北海道では定着しているかどうか不明である。幼虫は低地の池沼で育ち,5~9月ころを通じて羽化するが,盛夏にもっとも多い。未熟の成虫は昼間空地の上空1~2mの高さを摂食飛翔(ひしよう)するが,老熟虫は池沼にきて雌を求める。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ギンヤンマ
ぎんやんま / 銀蜻
[学]Anax parthenope julius

昆虫綱トンボ目ヤンマ科に属する昆虫。大形で体長約70ミリメートル、後翅(こうし)長50~55ミリメートルの普通種。胸部は緑色で、雄は腹部がオリーブ色、雌は褐色、また、雄では第2腹節背面が青色で、第3腹節側面に銀色の部分がある。北海道では希種であるが、日本全土と中国全土にみられ、インド半島以西ではヨーロッパまでオリーブ色を帯びる乾燥地型の原亜種となる。本種は集団で海を渡るいわゆる渡洋移動性もある。日本の平地の池沼に幼虫が普通にみられたが、近年は水の汚染によって減少した。東京付近では雄をギン、雌をチャンとよび、子供のトンボとりの対象となっていた。本種と近縁のクロスジギンヤンマとの間には自然の交雑個体が知られており、その個体は俗にスジボソギンヤンマとよばれる。[朝比奈正二郎]

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