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クマツヅラ

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百科事典マイペディアの解説

クマツヅラ

本州〜沖縄,ユーラシア北アフリカの暖〜熱帯に分布し,日当りのよい野原などにはえるクマツヅラ科多年草。茎は四角形で枝分れし,高さ60cm内外,卵形で切れ込みのある葉を対生。

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世界大百科事典 第2版の解説

クマツヅラ【vervain】

野原や低地の道端に生える,高さ30~80cmのクマツヅラ科の多年草(イラスト)。茎は直立して方形,まばらに毛がある。葉は対生して3裂し,裂片はさらに羽状に分かれ,長さ3~10cm,幅2~5cm。この形からfrog’s‐footやpigeon’s‐footの英名がある。6~9月ころ,枝先に細長いまばらな穂状花序を作って,小さい淡紫色の花をつける。花は直径約4mm,小さい苞に抱かれて1個ずつまばらにつき,柄がなく,下の方から順次に上の方に咲いていく。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クマツヅラ
くまつづら / 熊葛
[学]Verbena officinalis L.

クマツヅラ科の多年草。茎は四稜(しりょう)形で、高さ0.3~1メートル。葉は対生し、3裂または羽状に中裂ないし深裂する。6~10月、枝先に長い穂状花序をなし、淡紅紫色の小さな5弁花を開く。丘陵帯の道端や野原に生え、本州、四国、九州、沖縄およびアジア、ヨーロッパ、アフリカ北部に分布する。全草乾燥したものを馬鞭草(ばべんそう)と称し、通経薬や腫(は)れ物の薬として用いられる。クマツヅラ属は雄しべは4本、果実は4分果からなる。世界に約230種あり、そのうち日本に1種が分布する。[高橋秀男]

文化史

古代エジプトでは農業の女神イシスの涙に例えられ、儀式で燃やされた。また、古代のギリシア・ローマ、ペルシアおよびケルトのドルイド教徒たちもこの花を神事に用い、属名のウェルベナVerbenaはラテン語で「祭壇を飾る植物」を意味する。キリスト教伝説によれば、十字架上のキリストの出血を止めた花とされ、中世ヨーロッパでは霊草として魔女除(よ)けや不眠予防、未来の予見、煩悩断ち、催淫(さいいん)、鎮静など、さまざまに用いられた。[湯浅浩史]

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