クマロン(英語表記)coumarone

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クマロン
coumarone

ベンゾフランともいう。沸点 173~175℃。芳香族性をもつ無色の液体。 168~175℃で留出するコールタール留分に特に多く含まれている。硫酸によって樹脂状物質となるが,アルカリ塩酸に対してはかなり安定である。過マンガン酸カリウムなどの酸化剤によって分解され,臭素とも反応する。

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世界大百科事典 第2版の解説

クマロン【coumarone】

ベンゾフランともいう。芳香をもつ無色の液体。沸点166.5~168℃(735mmHg)。水には溶けないが多くの有機溶媒に溶ける。放置するか硫酸などの無機酸を加えると重合してクマロン樹脂となる。【竹内 敬人】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クマロン
くまろん
cumarone

環内に酸素原子を含む複素環式化合物の一つ。ベンゾフランの別名をもつ。コールタールの軽油留分に少量含まれている。
 フェノキシアセトアルデヒドを塩化亜鉛の存在下で環化させると得られる。無色の芳香をもつ液体で、水には溶けないが種々の有機溶媒に溶ける。クマロンおよびインデンを含有するタール留分を精製して重合させると、クマロン樹脂あるいはクマロンインデン樹脂とよばれる熱可塑性の合成樹脂が得られる。これは塗料、印刷インキなどの製造に用いられる。[廣田 穰]

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化学辞典 第2版の解説

クマロン
クマロン
coumarone, cumarone

benzo[b]furan.C8H6O(118.13).コールタールの軽油留分中に少量含まれる.フェノキシアセトアルデヒドに酸を作用させて閉環するか,2-(2-クロロビニル)フェノールをアルカリと加熱して合成される.沸点174 ℃.1.565.エタノール,エーテル,石油エーテルに可溶.放置すると徐々に重合する.置換反応(ハロゲン化,ニトロ化,アシル化など)は普通2位に起こり,条件によっては3位にも起こる.[CAS 271-89-6]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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