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クラーレ クラーレ curare

翻訳|curare

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クラーレ
クラーレ
curare

南アメリカの先住民が毒矢の先に塗る黒褐色の植物エキスStrychnos toxiferaその他のクラーレノキを原料とし,普通は製品を入れる容器により壺クラーレ,筒クラーレ,ひょうたんクラーレに区別されている。

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デジタル大辞泉の解説

クラーレ(〈スペイン〉curare)

フジウツギ科またはツヅラフジ科植物からとった猛毒の樹液。数種のアルカロイドを含み、運動神経を麻痺(まひ)させ、筋肉を弛緩(しかん)させる。南アメリカ先住民が毒矢に用いた。麻酔薬や薬理学研究に利用。

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百科事典マイペディアの解説

クラーレ

南米の原住民が植物から調製した黒褐色樹脂状の矢毒。毒を得る植物のうち,代表的なものはマチン科ストリクノス属の数種,ツヅラフジ科の諸属,クスノキ科ネクタンドラ属などである。

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世界大百科事典 第2版の解説

クラーレ【curare】

南アメリカの熱帯低地,とくにアマゾン川オリノコ川流域の原住民が毒矢の先に塗る黒褐色の毒物。毒を得る基源植物はいろいろであるが,もっとも代表的なものはマチン科ストリクノス属Strychnosの数種で,樹皮をよく煮たあとの煮つめた煮汁がクラーレである。また,ツヅラフジ科のバリエラChondrodendron,アブータAbuta,テリトキシクムTelitoxicumなどの諸属や,クスノキ科のネクタンドラ属Nectandraの植物も同様に矢毒として利用される。

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大辞林 第三版の解説

クラーレ【curare】

南アメリカの先住民が毒矢に用いた、ツヅラフジ科・フジウツギ科などの植物樹皮に含まれるアルカロイドの総称。猛毒物質。主成分のツボクラリンは運動神経末端の神経-筋接合部に作用し、骨格筋の弛緩・麻痺を起こす。薬理学研究や麻酔薬に利用。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クラーレ
くらーれ
curare

南アメリカ産のフジウツギ科の高木ストリキノス・トキシフェラStrychnos toxifera Benth.などから得た黒褐色の樹脂状のエキスで、アマゾン川やオリノコ川流域に住む先住民が毒矢の先に塗る毒物である。ひょうたんクラーレcalabash-curareの有毒アルカロイド(クラリンなど)を含み、毒性がもっとも強い。現在、医療用に用いられているのは、同地に産するツヅラフジ科の高木コンドデンドロン・トメントズムChondodendron tomentosum Reiz et Pav.などの皮部や木部から得た竹筒クラーレtube-curareの有毒アルカロイドの一種ツボクラリンで、骨格筋弛緩(しかん)剤として用いられる。作用部位は神経筋接合部で、筋を麻痺(まひ)させる。外科手術時の全身麻酔において骨格筋を弛緩させ手術を容易にさせるほか、破傷風やストリキニーネ中毒などにみられるけいれんの治療にも用いられる。毒薬に指定されている。[幸保文治]

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世界大百科事典内のクラーレの言及

【筋弛緩薬】より

…催眠薬とかトランキライザーなども骨格筋弛緩作用を有するが,他の中枢作用も強いので,これらは薬学上では筋弛緩薬とはいわない。(1)末梢性筋弛緩薬 南米アマゾン川流域においてインディアンが吹矢の先にエキスをぬり,獣を捕獲した毒がクラーレで,有効成分はツボクラリンである。その作用点が骨格筋における神経筋接合部にあることは,1856年にC.ベルナールによって明らかにされた。…

【神経筋接合部】より

…神経筋接合部におけるインパルスの伝わりは種々の薬物により阻害される。有名な矢毒であるクラーレもその一つである。筋収縮【杉 晴夫】。…

【毒】より

…狭義にはきわめて少量でも生体に有害な,あるいは生命にかかわる作用をもつ物質をいい,一般に毒物と呼ばれている。ただし日本の法律でいう毒物とは〈毒物及び劇物取締法〉によって厚生大臣に指定された物質をいい,黄リン,四アルキル鉛,無機シアン化合物(青酸カリなど),水銀化合物,ヒ素化合物,クラーレ,ニコチンなどを含有する製剤がこれに該当する。広義には生体に有害な作用をもつ物質全般を指す。…

【バリエラ】より

C.tomentosum,C.platyphyllum,C.cardicansなど約8種が熱帯アメリカに分布。パナマ,ボリビア,ブラジル,コロンビア,ペルー,ベネズエラなどの国々では,クラーレという矢毒をこれらの種の樹皮や根から抽出する。クラーレの有効成分はクラリン,ツボクラリンなどのアルカロイドで,筋肉を麻痺させる作用があるが,適量を用いると筋肉をほぐすので,医薬用にもする。…

【吹矢】より

…20cm余りの矢はヤシの葉肋(ようろく)でつくられ,矢尻にはパンヤの木からとった綿が付けられ,竹製のえびらに納め,首に下げて運ばれる。矢毒にはストリキノス属の樹液に,つぶしたアリやコショウなどをまぜて煮つめてつくったクラーレが使われている。40m以上の射程距離を持っており,鳥,サル,イノシシ,ナマケモノなどの捕獲に使われる。…

【有毒植物】より

ストロファンツスはアフリカの原住民によって,矢毒として利用されていた。矢毒としては南半球ではクラーレ(ツヅラフジ科やフジウツギ科植物から得た毒)やクワ科のウパスも用いられ,北半球ではトリカブト根が用いられた。トリカブトは有毒成分のアコニチンが3~5mgで中枢神経を麻痺させ,呼吸困難,心臓麻痺によって人を死亡させるといわれる猛毒だが,加熱処理などによって毒力を軽減させ重要な医薬として漢方で用いられた。…

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