クリスマスカクタス

大辞林 第三版の解説

クリスマスカクタス【Christmas cactus】

サボテン科の園芸植物。蟹葉かにばサボテンの近縁種間の交配によって作られた園芸品種のうち、12~1月に開花するものの総称。茎は扁平で多くの茎節から成り、良く分枝する。枝端に長さ5センチメートル 内外の多弁の漏斗ろうと状花をつける。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クリスマスカクタス
くりすますかくたす
Christmas cactus

サボテン科のカニバサボテンSchlumbergera bridgesii Lfgr. の英名とされているが、一般にはシャコバサボテンZygocactus truncatus K. Sch. をさす場合が多く、混乱がある。花がクリスマスのころ自然に咲くのはシャコバサボテンで、カニバサボテンは早春の2~3月に咲く。ともに花は美しい。シャコバサボテンは左右対称花で、果実は丸い。一方、カニバサボテンはほぼ放射相称花で、果実は4稜(りょう)がある。また茎頂の両端は、前者は鋭くとがり、後者は丸い。ともに葉はなく、茎は扁平(へんぺい)で、葉状茎とよばれる。
 両種ともブラジル原産の着生サボテンで、ミズゴケか排水のよい腐植質の多い土に植え、冬は室内に置く。8月に水をきると花つきがよい。急激な環境変化を受けるとつぼみが落ちる。繁殖は挿木による。
 シャコバサボテンはリオ・デ・ジャネイロのオルゴンス山脈(現在国立公園)で19世紀の初め発見され、1819年イギリスのハワースによってクジャクサボテン属Ephiphyllumの新種として学名が与えられたが、90年ドイツのシューマンが新設したシャコバサボテン属Zygocactusに移した。欧米で花の少ないクリスマスころに開花することから注目を浴び、19世紀末ころからドイツで改良が始められ、多数の品種を生んだ。日本へは、昭和50年代デンマークから品種が導入され、デンマークカクタスの名で、年末に多量に出回るようになった。花色が豊富なのが特徴で、赤紫、桃、赤、白色などがあり、さらに1984年(昭和59)には黄花のゴールデンチャームが登場した。[湯浅浩史]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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