クリスマス・ツリー(英語表記)christmas tree

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クリスマス・ツリー」の意味・わかりやすい解説

クリスマス・ツリー
christmas tree

採油井または採ガス井の坑口に取付けられている装置。生産される油やガスの流れを制御するバルブやフロービーンで構成されており,ケーシングヘッドの上に接続される。圧力計も取付けられており,外観クリスマス・ツリーに似ているので,この名称がある。油層から坑井の底に流れ込んだ油やガスは,チュービング・パイプを通ってクリスマス・ツリーに導かれる。坑井の底から地表までの流れは,その間の圧力差が十分にある場合には自動的に上昇する (自噴) が,坑底の圧力が低くて自噴できない場合にはポンプなどを使用して汲上げる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「クリスマス・ツリー」の意味・わかりやすい解説

クリスマス・ツリー
くりすますつりー
Christmas tree

クリスマスの飾りに立てる木。ヨーロッパにはキリスト教が入る以前から、雪と闇(やみ)に閉ざされた真冬に緑と陽光の春を願う強い期待感があり、そのシンボルとして常緑の木、とくにモミの木を飾って春の到来を祈った。クリスマス・ツリーの起源ドイツのライン川上流の左岸といわれ、ドイツの11世紀の宗教劇で、モミの木にリンゴの実をつけてエデンの園を表し、やがてろうそくを飾って光を示した。樹形の三角形が信仰、希望、慈悲を象徴し、19世紀なかばより世界中に広まった。

[船戸英夫]

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百科事典マイペディア 「クリスマス・ツリー」の意味・わかりやすい解説

クリスマス・ツリー

クリスマスに飾られる木。モミの若木に蝋燭(ろうそく),金・銀モール,リボン,星,人形などを飾る。中世の楽園劇に由来,生命の木(《創世記》2の9)と関連をもつ。最古の記録はドイツの《シュレットシュタット年代記》(1600年ごろ)にみえる。

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