ユール(英語表記)Juel, Jens

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ユール」の意味・わかりやすい解説

ユール
Yule, Sir Henry

[生]1820.5.1. スコットランド,ミドロジアン
[没]1889.12.30. ロンドン
イギリスの歴史地理学者。父はイギリス東インド会社勤務の軍人で,自身も工兵軍人としてインドで勤務 (1840~62) 。その間 1855年フェイヤー使節団の一員としてビルマに行く。 75年帰国後インド評議会,ハクルート・ソサエティの評議員としてインド統治歴史地理学研究の発展貢献,その他中世の旅行記などを研究。著書シナおよびシナへの道』 Cathay and the Way Thither (2巻,66) ,『マルコ・ポーロの書』 The Book of Ser Marco Polo (2巻,71) 。

ユール
Juel, Niels

[生]1629.5.8. クリスチャニア(現オスロ)
[没]1697.4.8. コペンハーゲン
デンマークの軍人,提督。デンマーク=スウェーデン戦争 (1658~60) ,スコーネ戦争 (75~79) において,陸軍の劣勢なデンマークのために,多く海上での勝利をもたらし,スウェーデン艦隊を壊滅させた。

ユール
Juel, Jens

[生]1745.5.12. バルスレブ
[没]1802.12.27. コペンハーゲン
デンマークの画家ハンブルクで修業し,1765年コペンハーゲンに帰り宮廷画家として活躍。ローマ,パリ,ジュネーブなどを旅行し各地肖像画を描き,80年に帰国。アカデミー会員,のちに会長となった。

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