ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ユール」の意味・わかりやすい解説
ユール
Yule, Sir Henry
[没]1889.12.30. ロンドン
イギリスの歴史地理学者。父はイギリス東インド会社勤務の軍人で,自身も工兵軍人としてインドで勤務 (1840~62) 。その間 1855年フェイヤー使節団の一員としてビルマに行く。 75年帰国後インド評議会,ハクルート・ソサエティの評議員としてインド統治歴史地理学研究の発展に貢献,その他中世の旅行記などを研究。著書『シナおよびシナへの道』 Cathay and the Way Thither (2巻,66) ,『マルコ・ポーロの書』 The Book of Ser Marco Polo (2巻,71) 。
ユール
Juel, Niels
[没]1697.4.8. コペンハーゲン
デンマークの軍人,提督。デンマーク=スウェーデン戦争 (1658~60) ,スコーネ戦争 (75~79) において,陸軍の劣勢なデンマークのために,多くの海上での勝利をもたらし,スウェーデン艦隊を壊滅させた。
ユール
Juel, Jens
[没]1802.12.27. コペンハーゲン
デンマークの画家。ハンブルクで修業し,1765年コペンハーゲンに帰り宮廷画家として活躍。ローマ,パリ,ジュネーブなどを旅行し各地で肖像画を描き,80年に帰国。アカデミー会員,のちに会長となった。
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