クリッパー

百科事典マイペディアの解説

クリッパー

1830年ごろから汽船の発達まで,広く世界の海に活躍した快速航洋帆船。大きい横をそなえ,荒海に耐える船体をもち,大西洋,インド,オーストラリア航路などで盛んに使われた。米国ボルティモアで建造されたのが最初といわれ,当初は米国クリッパーが主流だったが,南北戦争を境に英国クリッパーが優勢を占めるようになった。特に中国の茶をヨーロッパに運んだティークリッパーが海運史上有名。
→関連項目帆船

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デジタル大辞泉プラスの解説

クリッパー

日産自動車が2003年から販売している軽自動車。5ドアのライトバン、およびワンボックス。三菱自動車工業のミニキャブ、タウンボックスのOEM車。

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精選版 日本国語大辞典の解説

クリッパー

〘名〙 (clipper)
① 草刈り機。
② 羊毛を刈るバリカン。
③ 一九世紀中ごろおもに東洋貿易に活躍した快速帆船。三本の高いマストと、長くつき出した船首をもち、船体は細長い。〔現代語大辞典(1932)〕
④ 長距離用の快速飛行艇。

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デジタル大辞泉の解説

クリッパー(clipper)

草刈り機。
毛髪用の鋏(はさみ)。また、羊の毛を刈る鋏。
快速の大型帆船。特に19世紀中ごろ、遠洋航路で活躍した帆船。多数の帆と頑丈な船体をもつ。
長距離用の快速飛行艇。

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世界大百科事典 第2版の解説

クリッパー【clipper】

貨物積載能力よりも速力に重きをおいてつくられた快速帆船。〈クリッパー〉には元来,速く動く人(物)の意味がある。18世紀ころまでの帆船は,特殊な軍艦海賊船を除いてさほど速力を必要としなかった。アメリカ植民地に対するイギリス本国政府の圧政に対抗して独立の気運が高まるとともに,植民地人による密輸船が急増した。政府監視船に捕まらないような快速船であることが密輸船としての条件だったが,ボルティモアのオランダ系移民がヨットを模してつくった帆船の性能が特に優れていたので,これをボルティモア・クリッパーと呼んだのがクリッパーという名称の起りである。

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世界大百科事典内のクリッパーの言及

【交通】より

…中国の茶,オーストラリアの羊毛を欧米の市場にできるだけ早く運ぶ快速帆船は,それぞれティー・クリッパー,ウール・クリッパーと呼ばれた。〈時間をはさみで切り落とすように短縮する〉という意味の〈クリッパーclipper〉には,輸送にかかる時間はできるだけ少ないほうがよいというモビリティの性格がよく表れている。しかし風を動力として利用する交通手段は,19世紀後半,エンジンを動力とする交通手段に道をゆずった。…

【ミスジチョウ(三条蝶)】より

…越冬後の幼虫は,カエデの萌芽のころ,水分を吸収して脱皮し,終齢となってから摂食を再開する。 ミスジチョウ類(英名clipper)には数種の国産種がある。やや大型のオオミスジN.alwinaは年1回の発生,小さな幼虫が越冬し,ウメ,アンズなどバラ科植物を食べる。…

【交通】より

…17世紀から18世紀にかけて海上で覇権を争う海戦に勝利を得るため,帆船技術が著しく進歩したからである。中国の茶,オーストラリアの羊毛を欧米の市場にできるだけ早く運ぶ快速帆船は,それぞれティー・クリッパー,ウール・クリッパーと呼ばれた。〈時間をはさみで切り落とすように短縮する〉という意味の〈クリッパーclipper〉には,輸送にかかる時間はできるだけ少ないほうがよいというモビリティの性格がよく表れている。…

※「クリッパー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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