コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

クリプトコックス症 くりぷとこっくすしょう

1件 の用語解説(クリプトコックス症の意味・用語解説を検索)

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クリプトコックス症
くりぷとこっくすしょう
cryptococcosis

真菌の一種であるクリプトコックス・ネオフォルマンスCryptococcus neoformans(フィロバシデエラ・ネオフォルマンスFilobasidiella neoformans)によって引き起こされる亜急性ないし慢性の疾患。原因となるクリプトコックス・ネオフォルマンスは広く世界中に存在するため、この病気は広い地域に流行がある。
 通常、飛沫(ひまつ)感染により肺臓に吸入、呼吸器部位に病巣が形成される。一過性の経過をたどることが多いが、ときとして、肺臓からこの酵母が血行性に運ばれ、全身感染に進行する場合がある。なかでも、髄膜や脳実質など中枢神経系の部位に感染、この病原体が繁殖し、髄膜炎となることが多く知られている。また、皮膚や粘膜の傷口などより感染がみられ、この場合は皮膚や筋肉に限局的な病巣をつくることがある。エイズ(AIDS)、白血病や悪性リンパ腫(しゅ)など先行疾患があり、細胞性免疫が低下した場合、二次的クリプトコックス症とよばれる症状となる。これは急激な全身性感染症で致死的なことが多い。[曽根田正己]
『池本秀雄監修『目で見る深在性真菌症』(1993・メディカルレビュー社)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内のクリプトコックス症の言及

【クリプトコックス】より

…発酵性はもっていない。クリプトコックス・ネオフォルマンスC.neoformansは,ヒトに寄生してクリプトコックス症を引き起こす病原菌である。このクリプトコックス・ネオフォルマンスは,円形をしており,莢膜を除くと4~8μmの直径をもっている。…

※「クリプトコックス症」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone