クルーザー

デジタル大辞泉 「クルーザー」の意味・読み・例文・類語

クルーザー(cruiser)

クルージングを主目的として造られた、居住設備をもつヨットモーターボート
巡洋艦

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「クルーザー」の意味・読み・例文・類語

クルーザー

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] cruiser )
  2. 巡洋艦。
  3. 外洋を航行できる設備をととのえたヨットや大型のモーターボート。
    1. [初出の実例]「せめてクルーザーの甲板ならな」(出典:太陽の季節(1955)〈石原慎太郎〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「クルーザー」の意味・わかりやすい解説

クルーザー

巡航用ヨット総称で,帆走を主とするクルージングヨットと,推進機関(モーター)を主とするモータークルーザーがある。設計は,速力より耐航性,操縦性,居住性に重点がおかれ,帆装様式はカッターヨールケッチスクーナーなど。とくにスクーナーは外洋巡航用に最適である。一般に艇体は深く大きい。小型半甲板のものから,キャビンその他長時間の居住設備を備えた数百トンのものまである。なお,この語は巡洋艦また巡航用モータボートをもさす。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

改訂新版 世界大百科事典 「クルーザー」の意味・わかりやすい解説

クルーザー
cruiser

(1)巡洋艦のこと。(2)スポーツとして航海を楽しむための舟艇。帆走を主とするクルージングヨットと,常時推進機関を使うモータークルーザーがある。全長数mから十数m,さらに大型のものもある。居住・炊事設備を有し一般に耐航性に優れている。長途の航海を行うものは帆走によるものが圧倒的に多い。
ヨット
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クルーザー」の意味・わかりやすい解説

クルーザー
cruiser

巡航型ヨットのこと。船室に居住や娯楽施設を持ったヨットで,船底バラスト (おもり) を備え,不転,不沈の構造をしている。全長 20フィート (約 6m) までの4人乗りディ・クルーザー,全長 26フィート (約 8m) までの6人乗り小型外洋艇,全長 33フィート (約 10m) までの8人乗り中型外洋艇,33フィート以上の本格的な大型クルーザーの4種類に分けられる。海洋レジャーの普及によって日本でも保有数が急激に伸びてきている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のクルーザーの言及

【巡洋艦】より

…第2次大戦までは高速で,戦艦と駆逐艦の中間的な攻撃力,防御力を持つ多用途軍艦をいった。第2次大戦後は駆逐艦以下では満たされないような近代海戦用重装備を搭載し,主として空母機動部隊の護衛,水上部隊の指揮艦など広範な任務を果たす中型の高速艦を総称している。数少ない戦艦を除けば,現在,空母に次ぐ大型戦闘艦でおおむね6000トン以上,1万トン前後のものが多い。
[沿革]
 19世紀初頭の木造帆船フリゲートは19世紀後半になって鋼製になり,蒸気力が使用されて高速の軽快艦として発達し,巡洋艦と呼ばれるようになった。…

【ヨット】より

…ホビーキャット,トーネード,C級カタマランなどがこれに当たる。(4)クルーザーcruiser 競走ではなくて巡航のための帆走ヨット。居住設備を有し,また一般に乾玄が高く耐航性に優れている。…

【モーターボート】より

…大部分のモーターボートは,レクリエーションに使用されるプレジャーボートとして用いられるが,業務用艇として利用される場合も多い。 プレジャーボートには,比較的小型で,水上を走り回るという意味をもつランナバウトrunabout,比較的大型でクルージングに適したクルーザーや,さらに大型のモーターヨット,帆走もできるモーターセラーなどがある。ランナバウトには,オープンデッキで船外機を装着した形式が多く,操縦席から後方にはデッキをもたない。…

【ヨット】より

…日本のヨットはこの時代にセーリング・ディンギーによって始まったといってよい。 レース専門のヨットと帆走航海のためのヨットの区別もだんだん明りょうになってくるが,当時のクルーザーは基本的にはまだ帆走漁船やパイロット・カッターの域を出ていない。しかし二つの大戦に挟まれた約20年間に,これらの航海ヨットは次々に世界規模の航海を行い,ヨットの航海をスポーツとして確立していった。…

※「クルーザー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android