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グネツム Gnetum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

グネツム
Gnetum

グネツム科のつる性の高木または低木で,アジア,アフリカ,南アメリカ北部の熱帯森林に 30種ほど知られている。この類はマオウウェルウィッチアとともに裸子植物のなかで最も進んだグループで,被子植物のものとされる形質をいくつももつ。グネツムの最も著しい特徴は,葉が双子葉植物に普通な網状脈をもつ葉にきわめて類似していることである。また茎の維管束木部にはマオウ類と同じく被子植物にみられる道管がある。普通は雌雄異株で,多数のが集って穂状花序をつくる。雄花は花序軸に輪生する。雌花は3~8ずつ輪生し,各雌花には花被に包まれた1個の胚珠がある。胚珠は先端が嘴状に外へ突き出ている。成熟した果実は花被が多肉となり液果状になる。

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百科事典マイペディアの解説

グネツム

グネツム科の常緑高木。インド,マレーシア分布種子デンプンを多量に含み,食用とされ,材や樹皮建材ロープなどに用いられる。分類学上は裸子植物と被子植物の中間に位置する植物として注目されている。

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世界大百科事典 第2版の解説

グネツム【Gnetum】

裸子植物グネツム科の1属で,この属だけでグネツム科をなす。南アメリカ・アマゾン地方,アフリカ南西海岸,インドから東南アジア,中国南部およびニューギニアにかけて分布し,熱帯降雨林に生育し,約40種が知られる(イラスト)。大部分はつる性で,まれに高木となる。雌雄異株,花は穂状の複合花序をつくる。葉は対生し,ほぼ楕円形で先がとがり,網状脈を有し,一見双子葉植物の常緑広葉樹の葉のようである。近縁のマオウウェルウィッチアとともにグネツム綱(マオウ綱)として分類される。

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