グミ(英語表記)Cucumaria echinata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

グミ
Cucumaria echinata

棘皮動物門ナマコ綱樹手目キンコ科の海産動物。体長 8cm,体幅 3cm内外。体は腎臓形で,淡紅肉色の地に褐色の細点が散在する。触手は 10本あり,そのうち腹側の1対は短い。体表一面にいぼ (一端が長く伸びた微小な骨片) が散在する。相模湾以南の水深5~50mの砂礫底にすみ,砂や貝殻片を体のまわりにつける。乾かして肥料にすることもある。

グミ
Elaeagnus; silverberry

グミ科の常緑または落葉低木の総称で,日本に約 10種ほどある。葉は互生し,全面灰白色または褐色の鱗片や星状毛でおおわれる。果実は液果で少し渋みがあるが,食べられる。ナツグミ E. multiflora,アキグミ E. umbellata,ナワシログミ E. pungens,ツルグミ E. glabraなどは山野に普通にみられる。

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百科事典マイペディアの解説

グミ

グミ科グミ属の総称。落葉または常緑の木本(もくほん)で,北半球に約80種ある。根には根粒があり,枝はときにとげに変わり,枝や葉に褐色や銀色の顕著な鱗片毛をつける。花は葉腋に単生または束生する。萼(がく)は筒状鐘形で先が4裂,花弁はなく,4本のおしべがある。果実は球形〜楕円形の液果,特有の渋みがあって赤く熟する。日本には,秋に熟するアキグミ,つる性常緑で初夏に熟するツルグミ,夏に熟するナツグミ,ナツグミに似るが大型のトウグミ,暖地にはえ常緑で初夏に熟するナワシログミ,海岸にはえ春に熟するマルバグミなど約15種が知られる。大部分は果実が食用となり,樹は庭木,生垣とし,材は堅く農具,大工道具の柄などに利用される。

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世界大百科事典 第2版の解説

グミ【Elaeagnus】

直立または半つる性のグミ科の1属。若枝,葉などに特徴的な星状鱗片を密布する木で,実は赤く熟し,多くの種では食べられる。材はねばりがあり,農具の柄などにする。グミはグイ実の略で,グイとはとげのことである。常緑または落葉の灌木あるいはつる性の木本で,小枝の変形したとげを持つものが多い。若枝や葉面に銀色から赤褐色の星状鱗片や,時に星状毛を密布する。葉は互生し,単葉,全縁で托葉はない。花は葉腋(ようえき)につく。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

グミ
ぐみ
[学]Elaeagnus

グミ科グミ属の総称。グミ属には冬、葉の落ちるものと、落ちないものとがある。冬、葉の落ちるものは、春から夏にかけて、新しい枝の葉のわきに花をつける。アキグミ、ナツグミなど、日本には落葉グミが多い。そのなかでナツグミその他は4~6月に花が開き、1か月くらいですぐに果実が成熟するが、アキグミのみは4~5月に開花し、10~11月に至って成熟する。冬、葉の落ちないグミは、10~11月に、伸びきった枝の葉のわきに花をつけ、果実は翌年の春になって成熟する。ツルグミ、オオバグミ、ナワシログミなどが含まれる。これらの常緑グミは、花は鐘形または筒形で、筒は多少とも長く、その分布地域は日本中部以西から中国、ヒマラヤに及んでいる。この地域より南方には、花が小さくて筒の著しく短いグミが分布する。台湾のE. oldhami Maxim.がそれで、この系統のものはマレーからインドに分布していて、日本ではみられない。果実を食用とするものもある。
 また、グミの多くの種類は、果実が多少とも肉質になり、熟して赤くなるものが普通であるが、まれに落葉グミのなかには果実が粉質になるものがある。粉質で果皮が黄色になるものはヨーロッパ南部、アジア中西部産のE. angustifolia L.であり、粉質で、果皮がいつまでも銀色の鱗片(りんぺん)に覆われているのは、北アメリカのE. commutata Bernh. (E. argentea Pursh)である。後者の果実は乾燥していて硬い。グミ属は世界に約40種あり、種の分類がむずかしいものの一つである。[籾山泰一]

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