デジタル大辞泉 「グラース」の意味・読み・例文・類語 グラース(Grasse) フランス南東部、アルプ‐マリチーム県の都市。同国の香水生産の中心地として知られ、香水の都とも呼ばれる。ロココ美術を代表する画家フラゴナールの生地であり、フラゴナールやルーベンスの宗教画があるノートルダム‐デュ‐ピュイ大聖堂、およびフラゴナール美術館がある。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グラース」の意味・わかりやすい解説 グラースGrasse フランス南東部,アルプマリティム県の都市。カンヌの北西 17km,標高 330~380mの盆地にある気候温暖な保養地で,香水産地として名高く,石鹸,オリーブ油の製造も行われ,周辺では香料原料のバラその他の花の栽培が盛ん。町は古い面影をよく残し,12世紀の大聖堂があり,旧司教館 (13世紀) は改造されて市庁舎となっている。広場の一角にこの地で生れた画家 J.フラゴナールの像があるほか,フラゴナール美術館もある。人口4万 2077 (1990) 。 グラースGrasse, François Joseph Paul, Marquis de Grasse-Tilly, Comte de [生]1722.9.13. アルプマリティム,バル[没]1788.1.11. パリフランスの海軍軍人。アメリカ独立戦争中,アメリカと同盟したフランスによって,アメリカ水域に派遣されたフランス艦隊司令官。 1781年イギリス艦隊をヨークタウン沖から追払い,C.コーンウォリス指揮下のイギリス軍を海上封鎖して,独立軍の勝利に貢献した。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
日本大百科全書(ニッポニカ) 「グラース」の意味・わかりやすい解説 グラースぐらーすGrasse フランス南東部、アルプ・マリティーム県の都市。人口4万3874(1999)。標高333メートルの所にあり、地中海を見渡せる保養都市である。フランスの香水製造の中心地でもある。町の建設はローマ時代にさかのぼるが、中世には商工業都市として栄えた。フラゴナール美術館がある。[青木伸好] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例