グレート-バリア-リーフ(読み)グレートバリアリーフ

世界遺産詳解 の解説

グレートバリアリーフ【グレート-バリア-リーフ】

1981年に登録された世界遺産(自然遺産)で、オーストラリア大陸東部のクインズランド州東岸地域一帯、オーストラリア第3の都市ブリスベンの北方に位置する。全長2012km、面積は約35万km2。1770年に、イギリスの探検家ジェームズ・クックが発見した。世界最大のサンゴ礁で、200万年前から成長を始めたとされるサンゴは、テーブルサンゴなど約400種類。その他、魚類が約1500種、鳥類が242種、それに約4000種の軟体動物などが生息しており、絶滅が危惧されるジュゴンアカウミガメなどの生息地ともなっている。このような、海洋生物の生態系を保全する貴重な自然環境であることが評価され、世界遺産に登録された。◇英名はGreat Barrier Reef。「Barrier Reef」とは堡礁、すなわち、海岸に平行したサンゴ礁。

出典 講談社世界遺産詳解について 情報