フランドルの画家。初期の伝記的な事実は不明。1467年、ヘントの画家組合に登録され、1475年まで同地で制作。この間1468年にブリュージュ(ブリュッヘ)で祭典の装飾に従事する。1475年以後ブリュッセル近郊の修道院へ入り、そこで精神に異常をきたし、生涯を閉じた。ヤン・ファン・アイク、ワイデンに続く15世紀後半の偉大な存在で、1476~1477年メディチ家のブリュージュ駐在官ポルティナーリTommaso Portinari(1424?―1501)のために描いた祭壇画『キリスト降誕』(ウフィツィ美術館)は、イタリア絵画の影響がうかがわれるモニュメンタルな作品である。初期の『原罪』を含む二幅対はウィーンに、後期の代表作『マリアの死』はブリュージュにある。鮮麗な色彩と気品あふれた描線、および劇的でしかも統一ある画面構成に特色がある。
[野村太郎]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
ノーベルがスウェーデンアカデミーに寄付した遺産を基金とする世界的な賞。1901年以降行われ、毎年、物理学・化学・生理学および医学・文学・平和・経済学の6部門において、顕著な功績のあった人に授与される。...