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コジュケイ Bambusicola thoracicus; Chinese bamboo partridge

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コジュケイ
Bambusicola thoracicus; Chinese bamboo partridge

キジ目キジ科。全長 27cm。頭上は濃褐色,眉斑は灰色,顔と喉は赤褐色。上胸部は灰色。背は灰褐色で,濃褐色の斑がある。と尾は灰褐色。胸には褐色横帯があり,腹部は黄褐色で脇に褐色斑がある。中国南部,タイワン(台湾)に分布し,日本には 1919年に移入され,本州四国地方九州地方佐渡島伊豆七島などの積雪のほとんどない地域に生息している。平地から低地の森林や竹藪にすみ,地上で植物の種子,果実,昆虫などを食べる。「ちょっとこい,ちょっとこい」と聞こえる特徴ある声で鳴く。台湾に分布する亜種テッケイ B. t. sonorivox は,喉が褐色で,顔から上胸部全体が灰青色である。この亜種も日本に移入され,兵庫県神戸市付近の山地に少数が生息している。

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百科事典マイペディアの解説

コジュケイ

キジ科の鳥。翼長13cm。ウズラに似るが,ずっと大きい。中国南部原産で,日本では1920年ごろ初めて東京と横浜に放鳥された。その後狩猟鳥として放たれたものがふえて,現在は北海道以外の各地に分布。
→関連項目シャコ(鳥類)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コジュケイ
こじゅけい / 小綬鶏
bamboo partridge
[学]Bambusicola thoracica

鳥綱キジ目キジ科の鳥。中国の揚子江(ようすこう)流域以南と台湾に自然分布する。1919年(大正8)以降、中国産の亜種が日本の各地に放鳥されて野生化し、岩手県以南の本州の太平洋沿岸、四国、九州では普通に繁殖しており、台湾産の亜種テッケイ(タイワンコジュケイ)も神戸付近で野生化している。全長約27センチメートル。雌雄同色で、上面は褐色地に黒色の小縦斑(じゅうはん)があり、下面は淡黄褐色で、わきに小縦斑がある。のど、頸(くび)は赤褐色、胸と眉斑(びはん)は青灰色。体つきはずんぐりしていて尾も短い。山や平地の明るい林、竹林、草原などにすみ、歩き回りながら雑草の種子、果実、昆虫など動物質のものを採食する。繁殖期の雄は、「チョットコイ、チョットコイ」と聞こえる大きな声を盛んに出す。林の中の草陰に浅いくぼみを掘って巣とし、5、6月ごろ淡い灰黄色の卵を5~10個産む。雛(ひな)は早成で、孵化(ふか)したときには綿毛が生えそろっており、数時間後には親のあとについて、巣を離れてしまう。外敵にあったときに短い距離を飛ぶだけで、渡りもしない。繁殖期以外は数羽から十数羽の群れで生活する。自然分布していない動物を移入して野生化させることは、一般的に好ましいことではない。しかし、コジュケイの移入が、キジ、ウズラなど日本在来の近縁種に与えた具体的影響についてはよくわかっていない。
 この種はまた、猟犬を使った銃猟の対象として喜ばれ、1970年(昭和45)前後には毎年100万羽以上が猟獲されていたが、その後捕獲数が激減した。肉は美味で、ニワトリと同じように下ごしらえしてから、まるごとローストにしたり、薄切りをすき焼きにする。[竹下信雄]

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