コリメーター(英語表記)collimator

翻訳|collimator

世界大百科事典 第2版の解説

コリメーター【collimator】

凸レンズまたは球面(厳密には放物面)反射鏡の焦点の位置に点光源を置くと,レンズを透過する,または反射鏡で反射する光は平行光になる。これを実現する器具がコリメーターで,図のa,bに示すように,レンズまたは反射鏡から焦点距離fだけ離れた位置に小孔(ピンホール)が置かれた配置をもっている。いま,図に示した位置に光源を置くと,光源で照明された小孔が二次光源となってコリメーターから出る光は平行光になる。図のbにおいて小さな反射鏡で光の進行方向を90度変えているのは,平行光が光源で遮断されるのをできるだけ少なくするためである。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

コリメーター【collimator】

細いスリットや小さい穴から光をとり入れて平行な光線の束にする装置。分光器・測角器などに用いる。視準儀しじゆんぎ
原子核・素粒子の実験で、鉛などの遮蔽体を用いて粒子線を定まった細さにしぼる装置。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コリメーター
こりめーたー
collimator

点光源から発散する光束を平行光束に変える装置。視準器または視準儀ともいう。望遠鏡の対物レンズまたは対物鏡が用いられる。望遠鏡では無限遠からの平行光束を1点に集光させるが、コリメーターはその逆の作用をする。レンズ・コリメーターでは用途に応じて色消しレンズがそのまま用いられる。凹面鏡を用いるときは光源位置が平行光束の中にくるから、小口径の平面鏡を用いて平行光束の外に置いた点光源から光を送り込む(逆ニュートン式)か、あるいは凹面鏡に軸外放物面鏡を用いるなどのくふうを要する。分光器のコリメーター、子午環(しごかん)などで望遠鏡の視準軸を決めるのに用いられるコリメーター、レンズや鏡の製作時の面の検査、あるいはレンズや鏡の使用時の光学軸の調整など多方面の用途がある。検査器具としては、平行光束を鏡などで反射させコリメーター自身で観察するが、これをオート・コリメーターという。[山下泰正]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

テレワーク・デイズ

働き方改革の一環として、自宅や出先の事務スペースで勤務する「テレワーク」の一斉実施を政府が推奨する運動。2020年に東京オリンピックの開会式が予定される7月24日を「テレワーク・デイ」と位置づけて参加...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android