コンゴ[川](読み)コンゴ

百科事典マイペディア 「コンゴ[川]」の意味・わかりやすい解説

コンゴ[川]【コンゴ】

アフリカ中央部,赤道付近を流れるアフリカ第2の大河。コンゴ民主共和国(旧)内ではザイール川と呼ばれる。全長4667km。流域面積370万km2で,コンゴ盆地とほぼ重なる。ザンビア北部の山地に発するルアプラ川がルブア川となって,シャバ地方に発するルアラバ川に合流,さらに北流し,スタンリー滝を経てコンゴ本流となる。キサンガニから西流,ロマミ川を合わせてコンゴ盆地の大動脈をなし,南西に転じてウバンギ川,カサイ川を合わせキンシャサに至る。以後急流をなし,広大な河口部で大西洋に注ぐ。重要な交通路で,電源開発計画も進められている。流域には,14―19世紀ころ,河口付近から大西洋岸にロアンゴ王国コンゴ王国内陸のルアラバ川上流にはルバ王国ルンダ王国などが栄えた。1482年ポルトガル人が河口に渡来。のちリビングストンが上流部,スタンリーが全流域を探検。
→関連項目アフリカコンゴ盆地条約ブラザリビングストン滝

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