ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キサンガニ」の意味・わかりやすい解説
キサンガニ
Kisangani
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アフリカ中部、コンゴ民主共和国(旧ザイール)北東部の都市。東部州の州都。旧称スタンリービルStanleyville。人口49万7800(2001推計)。コンゴ(ザイール)川上流にあるボヨマ滝(スタンリー滝)の下流右岸に位置する。古くから開けた町で、1877年に探検家スタンリーが訪れたときは、東アフリカからきたアラブ人の通商の要地であった。またベルギーの植民地時代には内陸部開発の拠点となった。1960年の独立以降のコンゴ動乱の時期には、ルムンバ派のギゼンガの率いる国民党の拠点となり、64年、ベルギー軍の落下傘部隊が降下し大きな被害を受けた。その後復興し、内陸部の行政、経済、交通の中心地、また農畜産物の集散地、工業都市として発展している。キンシャサからのコンゴ川の河川交通の終点であり、ワゲニア人の簗(やな)漁は観光の目玉となっている。
[赤阪 賢]
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