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コンメンダ commenda

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コンメンダ
commenda

中世末期の西ヨーロッパ諸都市で海上商業を営む共同出資企業で採用された出資関係の形態。資本の貸主 (コンメンダトール) と借主 (トラクタトール) とが双務契約を結び,貸主は無機能の有限責任的な出資を行い,借主は自身でも出資すると同時に機能資本家として企業経営の主導権を握った。この制度は 15世紀に地中海沿岸イタリア諸都市で合名会社 (ソキエタス) 形態を合理化するために採用され,15~16世紀の南ドイツ諸都市やアントウェルペンで一般化し,次第にソキエタスとコンメンダが結合されて合資会社 (マグナ・ソキエタス) 形態に発展した。

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世界大百科事典 第2版の解説

コンメンダ【commenda】

イタリア史の用語。性格の異なる多くの制度を指すのに用いられるが,最も重要なのは,教会法的制度と中世の商法的制度を指す場合である。それらの諸制度は,物や人をある者に〈委託する〉(ラテン語でcommendo)という要素を含む点で共通性をもつ。まず,教会法的コンメンダ聖職禄職階を,それらを正式にもつ資格のない者に委託すること。例えば,修道院のそれらを教区付き聖職者に委託することや,司教座のそれらを法王庁付き聖職者に委託することをいう。

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世界大百科事典内のコンメンダの言及

【会社】より

…しかし,この契約はメンバーの第三者に対する無限連帯責任を規定しているため,危険の伴う海上交易には不適当であった。このため海港都市において考案されたのが,原則として一航海ごとに完結し,出資者の有限責任を規定しているコンメンダcommendaである。これに類似した契約が8,9世紀のイスラム法学書に見られることが,近年指摘されている。…

※「コンメンダ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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