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サイホン(英語表記)siphon

翻訳|siphon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

サイホン
siphon

液体を一度高所に上げてから,低所に移すために用いる曲管。管内液体で完全に満たしているかぎり,液体は少しでも高いほうから低いほうに引続いて流れる。これを応用して,小は家庭用ストーブの石油ポンプ,薬品などの移し変えに使われ,大規模な例では用水路の障害物越えなどにも利用されている。

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デジタル大辞泉の解説

サイホン(siphon)

《「サイフォン」とも》
液体を一度高い所に上げてはじめの位置より低いところに移す、隙間のない曲がった管。→サイホンの原理
水蒸気の膨張や収縮の力を利用して湯を上下させてコーヒーを入れる方式の、ガラス製のコーヒー沸かし。
家庭で炭酸水を作るための、小さな炭酸ガスボンベを取り付けた水さし。ソーダサイホン。

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百科事典マイペディアの解説

サイホン

サイフォンとも。長短2脚をもつ曲管で,液体をいったん高所に引き上げてから低所へ移すのに使われる。容器を傾けずに液を移すことができ,空気や器物にふれるのをきらう液体を移しかえるのに便利。高液面から管の最高所までの高さが,大気圧が持ち上げられる液柱の長さ(1気圧の下での水の場合は約10m)を越えると使えなくなる。

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大辞林 第三版の解説

サイホン【siphon】

〔サイフォンとも〕
圧力差を利用して、液体をその液面より高い所へいったん導いて低い所に移す曲がった管。また、その装置。
コーヒー沸かし器の一種。フラスコの上にコーヒーを入れる漏斗ろうと形のガラス管を取り付けたもの。フラスコを熱して熱湯を漏斗に上げコーヒーを煮出す。
家庭などで炭酸水を作る器具。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

サイホン
さいほん
siphon

液体をその液面の高さより高いところへいったん持ち上げてのち、低いところへ移すためのへの字形のガラス管をいう。これは、真空の管なら、大気の圧力p0によって液体はhp0(ρは液体の密度、は重力加速度)まで持ち上げることができる(トリチェリの定理)ことを利用したものである。たとえば、風呂(ふろ)にゴムホースをサイホンのように差し込み、ゴムホースの端から空気を吸ってやると、ホースの中の圧力pは、大気の圧力p0より小さくなり、水はこの圧力差によりL=(p0p)/ρの高さまで持ち上げられる。したがって、風呂桶(おけ)の高さと水面の高さの差lLより小さいと水は外へ流れ出す。このように、大気の圧力と容器内の圧力差を利用して水面より高いところに水を持ち上げるサイホンの原理を利用したものに、高層アパートの屋上の貯水タンクに水をあげる場合とか、井戸の給水ポンプの例などがある。真空の場合、水は約10メートルの高さまで持ち上げられる。[池内 了]

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世界大百科事典内のサイホンの言及

【サイフォン】より

…サイホンともいう。一端が長い曲管を倒立し,圧力差を利用して,短いほうの口からとり入れた液体を他端から流出させる装置(図)。…

※「サイホン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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