ボリビアの西アンデス山系中の死火山。標高6520mで同国の西アンデス山系中の最高峰。山頂部は氷河に覆われている。雪線高度は約6000m。遠望するとボリビア富士と呼んでもよいほど形の整った比高二千数百mの成層火山であるが,山体の大部分はかなり深いU字谷に刻まれている。圏谷底は4700~4800mのところに見いだされる。オルロ県に属するが,鉱山都市オルロより西へ約200km離れている。西麓に同名の村,サハマ(人口約1000)がある。チリの国境に近く,ここから太平洋岸のアリカに通じている道路があるが,そこを通過する旅行客はまれである。この付近は寒さと乾燥がひどいため農業はほとんど不可能で,羊やリャマ(ラマ)の放牧がわずかに行われているにすぎない。
執筆者:野上 道男
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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