コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

サハロフ賞 さはろふしょうSakharov Prize

知恵蔵miniの解説

サハロフ賞

人権擁護や民主主義の発展に功績を残した人物・団体に贈られる賞。正式名称は「思想の自由のためのサハロフ賞」。賞の名称は、ソビエト連邦水素爆弾の開発に携わった物理学者で、後に人権活動家としてノーベル平和賞を受賞したアンドレイ・サハロフ(1921~89年)に由来する。88年、欧州連合(EU)の立法機関である欧州議会によって創設された。毎年10月に受賞者が発表され、12月10日の世界人権デーにフランス・ストラスブールの同議会で授賞式が行われる。2013年は、イスラム武装勢力銃撃にも屈せず、女子や子どもが教育を受ける権利を訴え続けているパキスタンの女子学生マララ・ユスフザイが受賞した。

(2013-11-22)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

デジタル大辞泉の解説

サハロフ‐しょう〔‐シヤウ〕【サハロフ賞】

欧州議会が、人権や思想・表現の自由を守る活動に功績のあった人物または団体に贈る賞。1988年、ソ連の物理学者サハロフにちなみ創設された。
[補説]正式名称はSakharov Prize for Freedom of Thought(思想の自由のためのサハロフ賞)。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

サハロフ賞
さはろふしょう
Sakharov Prize

人権擁護、思想の自由、民主主義の発展に功績をあげた人物・団体に与えられる賞。ソ連(当時)で迫害をうけながら民主化や人権擁護を説き続けたロシア人物理学者アンドレイ・サハロフの功績を記念し、世界の人権擁護活動を啓蒙(けいもう)するためヨーロッパ共同体のヨーロッパ議会が1988年に創設した。正式名称は「思想の自由のためのサハロフ賞Sakharov Prize for Freedom of Thought」。選考はヨーロッパ議会議長と政党グループ代表者で構成する選考会議が行い、故人や服役・抑留・軟禁中の人物も対象となる。受賞者は毎年秋に発表し、同年12月にフランスのストラスブールで開催されるヨーロッパ議会本会議で授与される。副賞は5万ユーロ。初代受賞者は南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離政策)撤廃に尽力し後に同国大統領となったネルソン・マンデラと、ソ連の人権活動家アナトリー・マルチェンコAnatoli Marchenko(1938―1986、没後に受賞)である。歴代受賞者には、ミャンマーの人権活動家アウンサンスーチー(1990)、中東の民主化運動「アラブの春」の活動家たち(2011)、パキスタンの女性人権活動家マララ・ユスフザイ(2013)らがおり、この賞の受賞者にはノーベル平和賞受賞者も多い。受賞団体には、国際連合、「国境なき記者団」などがある。
 サハロフはソ連の水爆開発に貢献して「水爆の父」とよばれたが、核実験による放射能汚染の危険性に警鐘を鳴らし、民主化や人権擁護などを主張したため、反体制活動家として弾圧を受けた。強制移住させられながらも人権擁護活動を続け、ペレストロイカの推進などに貢献。1975年にはノーベル平和賞を受賞している。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

サハロフ賞の関連キーワードアウン・サン・スー・チーネルソン・マンデラネルソン マンデラバレラ計画魏 京生胡 佳胡佳氏

今日のキーワード

いい夫婦の日

11月22日。通商産業省(現経済産業省)が制定。パートナーへの感謝の意を示し、絆を深める。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

サハロフ賞の関連情報