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サングイネーティ Edoardo Sanguineti

世界大百科事典 第2版の解説

サングイネーティ【Edoardo Sanguineti】

1930‐
イタリアの詩人,小説家,評論家。ジェノバに生まれ,トリノ大学でイタリア古典文学を専攻し,文学史家ジェットの助手をつとめながら,詩法の内面から考察したダンテ論《マーレボルジェの解釈》《ダンテ研究三題》(ともに1961)を出版した。かたわら1950年代初めから実験的な詩作品を発表し,ギリシア語,ラテン語,フランス語,ドイツ語,英語など多言語を混入させた詩集《ラボリントス》(1956),《エロトパエニア》(1958)を著し,同世代の詩人ジュリアーニ,バレストリーニらとともに新前衛派のアンソロジー《最新人》(1961)を刊行して,既成の詩壇を鋭く批判した。

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大辞林 第三版の解説

サングイネーティ【Edoardo Sanguineti】

1930~ ) イタリアの詩人・小説家・批評家。詩集「混沌」、小説「イタリア綺想曲」などで、重層的な言語遊戯により無意識界をさぐる。オクタビオ=パスらとの「連歌」にも参加した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

サングイネーティ
さんぐいねーてぃ
Edoardo Sanguineti
(1930―2010)

イタリアの詩人、小説家、評論家。ジェノバに生まれ、トリノ大学でイタリア古典文学を専攻。若くしてギリシア、ラテン、イギリス、フランス、ドイツなどの諸言語を混入させた詩集『ラボリントス』(1956)、『エロトパエニア』(1958)などを発表した。彼を含め同世代の詩人ジュリアーニ、バレストリーニ、パリアラーニ、ポルタの5人の詩作品を編纂(へんさん)した詩選集『最新人』(1961)は、現代詩の主流エルメティズモ(錬金術主義)を鋭く批判した。これら5人が中心になって1963年パレルモで「63年グループ」を結成した。『イタリア綺想曲(きそうきょく)』(1963)、『双六(すごろく)遊び』(1967)、『サテュリコンの戯れ』(1970)は野心的な実験小説である。評論集には『思想と言語』(1965)、『ジョルナリーノ』(1976)などがある。1980年代以降、『ビスビディス』(1987)、『タイトルなし』(1992)、『コロッラーリオ』(1997)など、さらに前衛的な詩集を発表。その活発な活動により「新前衛派」の指導的存在になっている。また、日伊両国政府の合意に基づく「日本におけるイタリア2001年」に際して来日し、4月、東京・銀座で催された「詩の祭典」に出演、前衛音楽にあわせて詩の朗読を行った。ジェノバ大学教授でもあり、国会議員にも選出されている。[河島英昭]

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世界大百科事典内のサングイネーティの言及

【エルメティズモ】より

…このなかで,フローラはウンガレッティの句読点なしの短詩型をもっぱら〈断片主義〉の詩法ととらえ,〈エルメティズモ〉の本流をむしろクアジモドの詩作のほうに認めようとした。このような第二の方向性に沿った20世紀イタリア詩の解釈は,より若い世代の前衛詩人たち,たとえばサングイネーティによって支持された。サングイネーティは《20世紀詩選集》(1969)のなかで,サーバ,カルダレリ,ウンガレッティ,モンターレを〈新しい抒情詩人〉にまとめ,これと一線を画してクアジモド以下,ガット,シニズガリ,ペンナ,デ・リーベロ,ルーツィ,セレーニ,カプローニ,エルバを〈エルメティズモの詩人〉とした。…

※「サングイネーティ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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