サンダル(英語表記)sandals

  • sandal

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

甲の部分が紐やバンドでつくられている開放型はきものの一種。現存する最も古いはきもので,語源ギリシア語の sandalion (板の意) 。古代エジプト時代からあり,ギリシア・ローマ時代に多様化した。中世以後のヨーロッパでは閉鎖型の靴が用いられ,一時すたれたが,18世紀末から再び流行した。現在ではビーチサンダルから夜会用まで,材料ではのほか,布,イグサ (藺草) などのものもある。

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デジタル大辞泉の解説

足をおおい包まず、甲の部分にかけひもなどをつけた婦人靴。
足の甲の部分に幅広のバンドをつけた履物。
古代ギリシャ・ローマ人が履いた、わらじに似た革の履物

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百科事典マイペディアの解説

底部を紐(ひも)やバンドで足に固定するだけで,をおおわないはきもの。古代エジプトでは木,アマ,パピルス,革などで作られ,ギリシア・ローマでも盛んに用いられた。現在でも革,ゴム,ビニル合成皮革,木などで作られて広く用いられている。
→関連項目ミュール

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世界大百科事典 第2版の解説

平たい一層あるいは重層部を,かけひも,鼻緒やバンドあるいは鼻棒で足に固定する履物の総称。台部やかけひもの材料は,革や木,アマ,シュロ,わらその他の植物繊維が多く,最近はゴム,ビニル,合成皮革などが用いられる。 もっとも古いサンダルは前2000年ころの古代エジプトのものであるが,利用者は貴族僧侶戦士だけにかぎられていた。僧侶は,パピルスでできたサンダルしか用いなかったといわれる。ただこのような高位の人でも常用していたわけではなく,王の背後にサンダルを捧げもった召使が従っている壁画からうかがわれるように,儀式謁見などの際にのみ用いられた。

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大辞林 第三版の解説

足をおおい包まず、底や台をひもやバンドで足にとめる履物の総称。古代エジプト時代から用いられ、材質・形式ともに種類が多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

履き物の一種。足をのせると、それが足から離れないようにするための紐(ひも)やベルトからなる、足の裏の保護を主とする開放的な履き物。モカシンとともに履き物の原型の一つで、古代エジプトの遺品も発見されている。この時代のサンダルは王族、貴族、僧侶(そうりょ)などに許され、その権威を示す一種のシンボルとなっていて、庶民ははだしであった。皮革やパピルスや木を材料とし、金や宝石の装飾もあった。ギリシア時代には代表的な履き物となり、クレピスcrepisが男女ともに多く用いられた。木、皮革、草などを材料とし、刺しゅうを施したものもあった。ローマ時代にも盛んに用いられ、かかとが覆われたクレピダcrepidaが市民に、シュロ(棕櫚)で編んだバクシアbaxeaが哲学者などに履かれた。サンダルの語源はギリシア語のサンダリオンsandalion、ラテン語のサンダリウムsandaliumである。西欧ではキリスト教文化が発展した中世に、閉塞(へいそく)的な履き物が用いられるようになり衰退したが、豊富な刺しゅうのものが王権のしるしや司教や大修道院長の公服の一部として残っていた。フランス革命後、古代ギリシア・ローマ風の服装の流行とともに一時用いられた。のち中断し、20世紀になって、海浜でのリゾート用や室内用として使われ始め、1930年代には、ヒールの高いサンダルも登場した。
 今日では、夏に女性や子供に好んで用いられるようになり、ことに日本ではこの傾向が強い。種類は服装の用途、目的によってさまざまで、あらゆる素材を用いて、ハイヒールできゃしゃなイブニング・サンダルevening sandalから、一般の外出用、海浜で履くビーチ・サンダルbeach sandalまである。また日本では、足の甲の部分に幅広のベルトをつけただけで、かかと部分に紐などのない履き物もサンダルといい、家庭内などで履かれている。近年はビニル製が多く、ヘップ履きともよばれている。サンダルは概して温暖な地方の履き物で、スペインやイタリア南部、メキシコなどで愛用されている。なお、日本の草履(ぞうり)や草鞋(わらじ)もサンダルの一種である。[田中俊子]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (sandal)
① 西洋風の履き物の一種。足をおおい包まず、甲の部分がひも、またはバンドだけの靴。
※旅日記から(1920‐21)〈寺田寅彦〉五「矢張り土人の巡査が、赤帽を着て足にはサンダルを履き」
② ひもで底を足にくくりつけ、さらに編み上げて履くもの。主にギリシア・ローマで用いられた。
※ケーベル先生(1911)〈夏目漱石〉「紀元前の半島の人の如くに、しなやかな革で作ったサンダルを穿(は)いて」

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