ミュール(その他表記)〈フランス〉mule

デジタル大辞泉 「ミュール」の意味・読み・例文・類語

ミュール(〈フランス〉mule)

かかと部分ベルトなどがついていない、つっかけて履くサンダル。ヘップサンダル。
[補説]元来は、18世紀フランスの寝室などではく布製の室内履きのこと。
[類語]シューズ短靴長靴雨靴革靴ゴム靴ゴム長運動靴ズックどた靴編み上げ靴ブーツ軍靴藁沓雪沓スパイクパンプスハイヒールローヒールローファースリップオンスニーカートーシューズレインシューズオーバーシューズ

ミュール(mule)

騾馬らばのこと。
紡績機械精紡機

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精選版 日本国語大辞典 「ミュール」の意味・読み・例文・類語

ミュール

  1. 〘 名詞 〙 ( [フランス語] mule ) 元来は一八世紀フランスの寝室などではく布製の室内履きのこと。現在では、そのロココ感覚を取り入れた、足の踵をおおう部分やバックバンドのない、ヒールが少し高いサンダルをいう。

ミュール

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] mule )
  2. 騾馬(らば)
  3. 精紡機の一つ

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百科事典マイペディア 「ミュール」の意味・わかりやすい解説

ミュール

サンダル一種。甲の部分のみで後ろ部分のないつっかけるタイプのもの。16世紀ヨーロッパですでに見られ,室内ばきや外出時の汚れを防ぐためのオーバー・シューズとして履かれた。現代ではカジュアルな履物として一般化している。

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とっさの日本語便利帳 「ミュール」の解説

ミュール

かかと部分のない「突っかけサンダル」。ミュールと命名されたことで人気を博し、女性ファッションの定番アイテムとなった。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

世界大百科事典(旧版)内のミュールの言及

【スリッパー】より

…本来はパントーフルpantoffleと呼ばれる履物で,14世紀ころのものは底をふくめて素材は皮であったが,中世の終りにはコルクの底になった。そのころベネチアでつくられた,足首の後ろの部分のないバックレスの,甲部だけのミュールmuleという履物がはやった。ミュールは赤い色の魚の名で,この上草履が赤い色をしていたところから名づけられた。…

【紡績】より

…加撚方法の異なる各種の方法があり,次のように分類される。(a)実撚法 リング,フライヤー,ポット,ミュール,オープンエンド(ローター式,吸着フリクション式その他),(b)仮撚法 結束法,交互撚糸法,(c)無撚法 糊着(こちやく)法,融着法,インターレース。 リング精紡機では木管をスピンドル(錘)にさし込み,スピンドルの回転によって加撚,巻取りを行うが(図2),糸の生産量はほぼこのスピンドルの数(錘数)によって決まるので,紡績工場の規模はこのスピンドルの数(錘数)で表す。…

※「ミュール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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