サンダーベイ(その他表記)Thunder Bay

デジタル大辞泉 「サンダーベイ」の意味・読み・例文・類語

サンダー‐ベイ(Thunder Bay)

カナダ、オンタリオ州南西部都市スペリオル湖北西岸に位置する。1970年にフォートウイリアムスとポートアーサーが合併して設立セントローレンス水路要地となる港湾を有し、穀物石炭などの積出港となった。19世紀の毛皮交易所を再現した歴史公園がある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンダーベイ」の意味・わかりやすい解説

サンダーベイ
Thunder Bay

カナダ,スペリオル湖西岸の都市。かつての双子都市フォートウィリアムとポートアーサーが,1970年1月1日に合併したもの。レークヘッドの名でも知られる。フォートウィリアムは,1800年頃にカミニスティキア川の河口に毛皮獣捕獲者の基地として建設され,ポートアーサーは,50年代にこれより数 km離れた丘の上に銀採掘者の集落としてできた。両者は 70年代に,銀鉱の大発見とカナディアンパシフィック鉄道の到達により栄え,発展を競い合った。 1906年に港湾施設を統合し,50年代から合併の計画が進行した。サンダーベイ港は,幹線鉄道,道路,水運の結節点にあたり,カナダで最もにぎわう港の一つにあたる。後背地にプレーリー穀倉地帯鉱業林業,水産業の盛んな地帯を控え,世界最大級の穀物貯蔵施設を有する。工業は,造船製粉パルプおよび製紙,木材加工,自動車,航空機製造などが行われる。人口 10万8359(2011)。

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改訂新版 世界大百科事典 「サンダーベイ」の意味・わかりやすい解説

サンダー・ベイ
Thunder Bay

カナダ,オンタリオ州西部,スペリオル湖北西岸の典型的な港湾都市。大都市域人口12万6519(2005)。1970年にフォート・ウィリアムとポート・アーサーの双子都市が合併して成立した。西部の穀倉地帯と結ぶカナダ・パシフィック鉄道の完成(1885)に伴い,小麦などの農産物を五大湖を通じて積み出す重要な港となった。現在もセント・ローレンス水路の拠点である。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「サンダーベイ」の意味・わかりやすい解説

サンダー・ベイ
さんだーべい
Thunder Bay

カナダ、オンタリオ州南西部の港湾都市。スペリオル湖北西岸に立地し、セント・ローレンス水路の拠点にあたる。人口10万9016(2001)。背後に豊かな炭田を控え、鉱産物の重要な積出し港でもある。五大湖地方への小麦、石炭を集荷するため、巨大な穀物貯蔵庫、貯炭場がある。機械、パルプ、製紙工業が盛ん。フランス人が17世紀に建設した交易所フォート・ウィリアムと、19世紀中ごろ建設したポート・アーサーとが1970年合併してできた都市である。

[山下脩二]

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