サンビセンテ岬(読み)サンビセンテミサキ(その他表記)Cabo de São Vicente

デジタル大辞泉 「サンビセンテ岬」の意味・読み・例文・類語

サンビセンテ‐みさき【サンビセンテ岬】

Cabo de São Vicente》ポルトガル南西部、サグレス半島の岬。ヨーロッパ大陸の最南西端にあたる。名称は、リスボンの守護聖人サン=ビセンテ遺体を乗せた船が流れ着いたことに由来する。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンビセンテ岬」の意味・わかりやすい解説

サンビセンテ岬
サンビセンテみさき
Cabo de São Vicente

ポルトガル南西部,ファロ県の岬。イベリア半島南西端に位置する。古代ギリシアのストラボンが「世界の西端」と記した地。切り立ったリアス海岸をなす。気候湿潤で亜熱帯的。農業漁業が行なわれる。南東端サグレス付近には 1420年頃エンリケ航海王子)の創設した天文台および航海学学校があり,多くの海洋探検家を育てた。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「サンビセンテ岬」の意味・わかりやすい解説

サン・ビセンテ岬
さんびせんてみさき
Cabo de São Vicente

ポルトガル南西端、サグレス半島の岬。ヨーロッパ大陸の最南西端にあたる。英語名セント・ビンセントSaint Vincent。海面から60メートルの断崖(だんがい)をもつ。15世紀、エンリケ航海王子はここに航海学校と天文台を置いた。沖合いには頻繁な船の往来がみられる。また古来数々の海戦が行われ、とくに1797年、イギリスのジョン・ジャービス(後のセント・ビンセント伯)がスペイン艦隊を破ったことで知られる。

田辺 裕・柴田匡平]

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